コメント欄に どなたかも、書かれておりましたが、来年秋に上演する
スーパー歌舞伎 II(セカンド) での演目が 漫画で有名な『ワンピース』に決定! と・・。

私もこのニュースに びっくりしました。 猿之助さん 何を考えているのだろう?と(笑)
批判の意味ではありませんよ、ただただ びっくりしたのです。


歌舞伎は自由ですから 私もどんな題材が来ても 少々は驚きませんが、これには驚きました。 

でももう、猿之助さんの頭の中には、構想が出来上がっているのでしょうね。


初めて登場したスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』も、ある意味 歴史劇であり 主人公も実在の人物。

実はそれ以前にも猿翁旦那は 実験的な演目として 以前の大阪梅田にあった梅田コマ劇場で、
グランド歌舞伎なるものを構想 その一弾として上演されたのが 『不死鳥よ!波涛を越えて・・』

これは、義経ならず 平知盛が大物の浦で戦死せず、中国大陸の金の国へ渡り、そこで、
金の国の民に慕われ 兵を立ちあげて 再び日本に戻り 源氏に戦いを挑もうと致しましたが、
金の国の、謀略家たる大臣たちに裏切られ あえなく金の国にて討ち死にすると云う ロマン的なお話。

金の国に渡ってから 知盛たちは『ベルサイユのばら』の様な衣裳を身にまとい 歌舞伎タカラヅカとも
ロマン歌舞伎とも 云われました(笑)

そして 色んな実験的なグランド歌舞伎が上演され『十二時忠臣蔵』や『頼光鬼退治』も試行錯誤、
独特な舞台機構を駆使して 今の原型が出来上がってきた と言っても過言ではありません

その後、『舟遊女』へと続きます。

この『舟遊女』は 平氏の悪七兵衛景清と娘のお話。

栄耀栄華を極めた平家の一族の親子が、源氏に追われ 落ち延びて行く最中 人にだまされ
景清は島流しとなり 自らの不甲斐なさに盲となり 娘のむらさきは、舟遊女となり身体を売られる毎日。

そのふたりが 思いがけずにやがて 巡り会う と云う 涙なくしては見られない演目でした。  

音楽も素敵で 今でも覚えており 唄えます(笑)

たったひと月だけ、大阪梅田コマ劇場だけの公演は 実にもったいなかったですね・・・。


猿翁旦那のこう云った挑戦が グランド歌舞伎からスーパー歌舞伎へと 変わって参りました。

今度、スーパー歌舞伎 II(セカンド)『空ヲ刻ム者』から『ワンピース』へと どの様に続いて行くのでしょうか?

あく事なき挑戦が これからも続く おもだか屋一門の来年となりそうです。



さて、私は一体どんな役なんでしょうか? こればっかりは 全く想像できません(笑)