先日、忠臣蔵での 東西の演じ方の違いを 解説させて頂きました。

忠臣蔵に限らず、江戸と上方では 演じ方の違う演目と云うのは
数多くございます。

演じ方だけではなく、衣裳や拵え そう云ったところが違うものも
本当にたくさんございます。


日常生活でも そうではないでしょうか?


夕飯の時に、あるバラエティ番組を見ておりました。
結構大勢の人たちで あるものをかけての ジャンケン。

勝負が決まりそうで 決まらない。

みんな真剣に グー・チョキ・パー を繰り出しておりました。


この三すくみのじゃんけん、日本で始まったのは 意外に最近で 
江戸時代後期以降のことだそうです。

お座敷遊びの「とら、と~ら、と~らとら!」の三すくみも この頃からみたいです。

ちょっと調べましたら 膨大な説や由来が出て参りましたので、ここでは書きません
興味のある方は 調べてみてください。


欧米にはこのジャンケンの文化はありませんでした。

欧米では、何かを決めるには 「yes or no」 これにつきます。

一番顕著なのは 『コイントス』です。

決める時に 裏か表か それで二者択一なのです。それ故に 起こる紛争もまた あった事でしょう。

日本では たった2人でも おそらく皆ジャンケンです。

一度では決まらず、あいこもあります。

勝負を決するまで 何度も繰り返す それが三すくみのジャンケンなのです。

今では欧米にも、この文化は浸透して行っているそうですが、
面白い東洋独特の文化だと思います。

なぜなら? 三すくみ、この代表的なものが 今月、歌舞伎座 『雷神不動北山桜』 
毛抜の幕開きに出て参ります、数馬と秀太郎の戦い、ここに、巻絹が 留め女として登場致します。

これが、三すくみの基本! 東洋では必ず 止める人(者?動物?)が登場致します。
カエル 蛇 なめくじ?・・・等 云々。



ですが、今日の本題は 実は東西の違いではございません。

その番組内で 大勢でのじゃんけんをしている場面。
なかなか 勝負が決まりません。


こういう時は 皆様の地域では どの様に されていましたでしょうか?(笑)

とりあえず、人数を減らすためにする「あれ」です。
皆でジャンケンのようなものをして 出したものが多い人が勝ちで、居残り・・・。

そして 少しずつ振り落していく方式の あれ です。(笑)
皆様は 何という掛け声で やっておられました?


私は「おいもん(多い者)がっち(勝ち)で ホイホイホイ。」でした。

私と同じく大阪出身なのですが やや南部出身で 少し時代が下がる家人は
「おいもんがっち がっち~ や!」だったそうです。

これ、東京ではどういう風に言っているのでしょうか?(笑)
まさかの関西ローカル?ではないでしょうが・・・


普通のじゃんけんの掛け声も、
私、昔は「いん じゃん ほい!」(じゃん けん ぽん と同じリズムで)
家人は「じゃぁ~ん け~ん~で、ほ~いッ」(関西弁イントネーションで)

だったそうです。
同じ大阪でも 全く違った感じですね。逆にびっくりしました!(笑)

東京に来た後に「グー チョキ パ~」が 掛け声だったのには驚きました。

「ぐ~ ちょき ぱ~」って何? と 思いました。(笑)

むか~し昔の テレビ番組にも この番組名がありまして なんだ?と
思った事がありました。

中村メイコさん 小山田宗徳さんが夫婦役のホームドラマで ピンキー&キラーズの
大ファンであった私 今陽子さんが そのデビュー前に 端役で出ていた事を 
今でも覚えております。(笑)

現在は東京ナイズしてしまったのか いつのまにか「ジャン・ケン・ポン」と
言ってしまっている自分も不思議ですね。


もう一つ。組み分けの合言葉(?笑)

大人数を二つに分ける時は 皆様どうだったでしょうか?

私は「ぐっぱ~ ぐっぱ~ ぐっぱっぱ~!。」でした。

大阪では 「ぐー」と「ぱー」で 分かれるのが スタンダードな模様です。

が、これは何十年か前の話ですので、今はどうなのかは、わからないのですが、
家人の住んでいた某堺市(笑)での面白い体験談を聞きました。

中学から高校に進学したあと、二つに分けるジャンケンをしたそうなのです。
その時にたまたま居た人数の半分近くが 同じ中学校から進学した友達。
後の半分が ほかの中学からの進学者だったそうです。

「せ~の」で始めて、彼女たち同じ中学校から来た仲間が 掛けた掛け声が

「ちぃ~ ぐ~ ちぃ~ ぐ~ ちぃぐ~ や!」

だったそうです。(笑)

他の人は ポカ~ん・・・

どうやら その中学校ローカルの掛け声だったそうです。

それ以降は 空気を読んで「ぐっぱ~ ぐっぱ~ ぐっぱ~ や!」で
通していたそうですが、(それでも私の掛け声とは 微妙に違います・・笑)

同じ高校学区内の人に聞いても 「チョキ」と「グー」でわかれる人はおらず、
15年間使ってきた掛け声が 中学校区内のみのローカルだったのに 
ショックを受けたそうです(笑)



その後大学でいろいろな地域から いろいろな掛け声でカルチャーショックが
度々あったとか。

手の裏表でわかれる地域もあるみたいですね。 これはある意味 西洋風?(笑)

「う~らと おもてで わかれましょ」
その掛け声を言った人(関東圏の人だったみたいです)以外は まさに「ぽか~ん」
だったそうです(笑)


私自身は大阪で 自分の使っていたものと 今東京で暮らしていて
いかにも普通でやっているスタンダードのモノしか知らないのですが、
地方による違いも、とてもたくさんあるでしょうし 本当に小さな地域でのみ
通用しているものが 実は たくさんたくさんある事でしょうね。


皆様の地域では それぞれどんな掛け声をされているでしょうか?
すごく気になってまいりました。


恐らく コメント頂く分だけ、それぞれ違ったものを使われている
のではないでしょうか?


某ケンミンショーではございませんが どの地域で どの掛け声か?
 
「ジャンケンの掛け声」「多数決の掛け声」「二分化の掛け声」
コメント欄で それぞれ教えて頂ければ 幸いでございます。

是非 教えてくださいませ。