由喜の会と顔寄せ

昨日の大手町日経ホール『猿之助舞踊会』におきまして　ブログのコメント欄で　
私の姿を見かけましたが　声を掛けませんでした、　と　云ったお声をたくさん頂戴致し、
オーラのない私でも　お客様の何人かの方には　認識して頂いていたんだとの
思いを新たに致しました（笑）　

皆様　お気遣いありがとうございました。

今月の明治座の夜の部を　途中から客席で見ておりましても、全く気付かれることもなく、
普通に売店などでうろうろしておりましたので、やはり「オーラなしオーラ」は
私の得意技と云っても　いいのではと思います（笑）

で、今日は今日で　曇り予想が午前から冷たい雨が降り　なにかうっとおしい
お天気でした。

今日、湯島天神の中　参集殿におきまして　恒例の『由喜の会』が
開催されました。

もう、何年に渡りますでしょうか？

『由喜の会』と云うのは　私の常磐津の師匠　文字由喜先生のご一門の発表会です。

以前は１年に１回　ここで開催されておりましたが、先生のご体調と
お弟子さんたちの普段のスケジュールと　なかなか難しくなり　隔年となりました。

本来なら私も　ここに列座していなければならない　催しなのですが、
最近の私も　連続の公演で　お稽古にも伺えず　兄弟弟子の皆様とも
ご無沙汰ばかりでした。

私の昔からの一番の兄弟子であり　お客様でもある　ある方からも
「今日の日を伝えるのは　私に負担を掛けてしまう」との　ご配慮から
開催日は知らされず　存じあげませんでした。

でも違う方からこそっと　その日を聞き出しましたが、はたして
今日伺えるかどうかは　私　自身が一番心配でした。

先日頂いた１２月歌舞伎座の稽古日程を見て　あれ？　なんとか午後すぎ・・
歌舞伎座の顔寄せには　なんとか間に合う時間で　立ち寄らせてもらえるかな？

そんな気持ちで　午後に湯島天神　参集殿に参りました。

雨にもかかわらず　何組かのご結婚式と　ご参拝客と　『由喜の会』の
ご訪問客とで　湯島天神神社　ごった返しておりました。（笑）

お会いしたかった、私を常磐津に導いて下さった一門の兄弟子
（女性の方で　過去からのおもだかやのご贔屓の方で　３０年来のご恩人です。）

そしてお世話になった方々　何年来の皆様と　久しぶりにお会いでき　
短い時間でしたが一曲だけ　唄とともに先生の三味線を聞かせた頂き　その後　
ご挨拶をして　後ろ髪を引かれる思いで湯島を後にし　歌舞伎座の顔寄せに参りました。

歌舞伎座では先月　ご一緒だった亀三郎さん　尾上右近さん　他　
おもだかや一門　そして７月に歌舞伎座でご一緒だった玉三郎さん　海老蔵さん　
さらに愛之助さん　獅童さん　他　いろんな方とお会い致しました。

歌舞伎座での二度目の顔寄せ。

久し振りの兄弟弟子のみなさん、そして久しぶりの歌舞伎の世界のみなさん。

いろんな思いを乗せた　今日と云う日、由喜の会と歌舞伎座の顔寄せでした。
　

（由喜の会、文字由喜先生共に　「喜」の字は　正しくは旧字で（七）を三つ重ねた漢字です。
　パソコンでは表示されませんので、「喜」の字で　表記させて頂きました）