昨日、1泊2日の伊東の旅から帰って来たばかりなのに、
今日からまた、スーツケースを出して来てまして 次の旅行準備に
取り掛かっております。(笑)


体もすっかり回復しました。回復はしたのですが、何しろ 入院が決まった時点では
すでに 完全に予約済みでした、こちらの旅行。

もともと、2週間先でしたので 大丈夫でしょうとの 先生の言葉がありましたが、 
今回のこの旅行の為に、入院 内視鏡手術は 本当にハラハラしました。



昨年末より、5月は旅行に行こうと 決めておりました目的地は、
今回は、フランスのパリです。



12年前(2002)の11月から12月にかけて 猿翁旦那の代理として、
パリのシャトレ劇場でのオペラ『コックドール』上演の為にパリに参りました。
猿翁旦那の代理演出家 高嶋さんの演出の助手として5週間 右近さんの妹さん 左近さんと共に
パリに滞在致しておりました。


この時期 猿翁旦那は玉三郎さん 勘三郎(当時勘九郎)さん共に 歌舞伎座12月公演に
出演されておりました。

演目は昼の部 右近さん主演『小栗栖の長兵衛』 猿翁旦那と玉三郎さんの『紅葉狩』 
玉三郎さん 勘三郎さんの『佐倉義民伝』


夜の部が『椿説弓張月』 今ではもう考えられない顔合わせです。



この時に、一門では私ひとり パリで悪戦苦闘しておりました。

この時の携わった『コックドール』が後年DVDとして市販されたのは 嬉しい限りです。

ソリスト コーラス ダンサー そして裏方のマキアージュ 
衣裳さん 大道具さん 小道具さんたち  色んな人たちの面影が浮かんでまいります。



そして、孤軍奮闘に近い5週間を過ごしまして、初日を見終わった後にパリを後にしました。


その飛行機の窓から 「パリの街 もう2度と来る事はないかも?」と思ったものでした。

この時、仕事は仕事でしたが、プライベートでも深刻な状態であった為に、
帰国してからは、ちょいと辛いものがありました。


で、数年前から お休みの予定が入るたびに 改めてもう一度 行ってみたいと云う 
欲求にかられておりました(笑)

ですが、残念ながら ほかの候補地と競合の上 実現には至りませんでした。

今回 ようやく 気持ちも季節も 懐具合(笑)も 一致いたしましての
待ちに待った パリ行になったわけです。



と、申しますのは、パリは、20世紀末、猿翁旦那の『義経千本桜』の巡業で 2回ほど。
それもそれぞれ一週間、 三週間。と けっこう 長期間にわたり訪れた事もありました。

その次には、1996年。ニースに於いての『コックドール』の演出の時にも、
坂東弥十郎さんと共に ニースに1ヶ月ほど滞在致しております。



ですから、フランスは他の地域と違い わりと長期滞在を致しております。


前回のパリの時にも5週間でしたが、実は、仕事の時間にあけくれ パリの街は
ほとんど歩いておりません

辛うじて巡業の折に ツアーで訪れたモン・サン・ミッシェル 父とエッフェル塔に登ったくらいで、
美術館等はまったく、訪れていなのです。

ノートルダム寺院の前を歩いたり、ルーブル美術館の横を通ったりした事は 毎日でしたが(笑)

普通では見学できない パリシャトレ劇場には 毎日入っておりましたが・・・(笑)

暮らしていた割には 全く知らない街であるのが パリだったのです。


今回は、その行けなかった美術館 ベルサイユ宮殿 凱旋門 等 

シャンゼリゼもゆっくり 歩いて見たいと家人に申しましたら 大賛成で、

「私もパリは一度行ってみたい!」ということで、数年前から一度はと思いながら
やっと今回、今月実現に至りました(笑)


で、一昨日のアンダ別邸で、持参いたしましたDVDはパリを舞台に致しました
オードリー・ヘップバーンと ピーター・オトゥールの『おしゃれ泥棒』を
家人と二人 見ておりました。 

かなり前の映像ではございますが、パリと美術館を想像しておりました(笑)


この結果、そろそろ禁断症状も出始めておりますハワイは 当分お預けになってしまいますが、
これは仕方ございません。

5日の早い時間に出発。13日に帰国の予定で、今、荷物を整理致しております。 


ただ、ハワイ、本土とほぼ毎年訪れておりますアメリカと違い ヨーロッパは12年ぶりなので、
情報を仕入れてもだいぶ様相が変わり 四苦八苦致しております。(笑)


さて、5日からのパリの旅日記 どうなります事やら・・・(笑)


恐らく バタバタの珍道中になってしまいますが よろしければ こちらもお楽しみいただければと
思っております。