今日のブログはちょっとしたコラムです。



先日来 大阪松竹座『空ヲ刻ム者』の初日も開き 春休みであった事もあり
道頓堀界隈は その後もまるで、毎日がお正月の様な人込みで 
ごった返し 賑っております。

もちろん地元の人が多いのですが それ以外の方も多く その中でも、
おもに中国 韓国のから来られた旅行者が大半でしょうか?

色んな言葉が飛び交っております。(笑)

千日前 心斎橋を ただ歩くだけでも、まるで初詣の様な行列です(笑)



私の子供の頃からの遊び場の道頓堀は 今やもう世界の繁華街なのですね。

商売をしているお店の方は 大いに儲かっている事でしょう!



でも、私個人としては なにかふっきれないものがございます。

確かに盛り上がっているのはいいのですが、食べ物屋さんなどの看板を見て
たこ焼き屋さん お好み焼き屋さん ラーメン屋さんがとても増えて 
ここかしこと並んでおります。


その看板も今は プリンターの発達で 商品(食べ物)の写真がそのまま掲げられていて
○○大盛 ○○ジャンボ ○○特盛 等々 凄い分量の食べ物がお店の表いっぱいに
掲げられていて  私はその写真を見ただけでもう おなかいっぱい!

逆に食べる気がしません(笑) 

ま、若い頃の私や 食欲旺盛な方は 安くてたくさん食べられると 
喜ばれるのでしょうが・・。(笑)

正直 もうどこが美味しくて どのお店がまずいのか よくわかりません

私の年齢になると 逆に引っ込み思案となり 看板だけを見て通り過ぎてしまいます。



昔はその人混みの中の真ん中に 中座(お芝居)角座(寄席)浪花座(映画館)など
かずかずのお芝居が見る事のできる劇場がありました。

逆に劇場の中には食堂が無く 幕間に外へ出て 芝居茶屋と云われる 
幕間に食べに行かれる様な お店が点在しておりました。


道頓堀にあった 食べ物屋は、芝居町に来る人、または繁華街に来る人を
吸収したり 排出したりして居たのです。





今は道頓堀の端にある 松竹座だけが、劇場として孤立しているような感じです。


かつて、芝居町として道頓堀が賑っていた時代には 早く食べる為のもの、
また、芝居の一部としてじっくりと味わうものが 中心だったのではないでしょうか?



今では、この松竹座の前だけが昔の芝居町の雰囲気を辛うじて残しておりますが、
逆に道頓堀からほんの少し離れた感じで 人ごみが少ない空間を作っております。
 
でもお芝居を見に来られる目的を 持ってここに来られる方々がおられる事によって 
昔の道頓堀の雰囲気を醸し出してくれております。



おそらく 繁華街と化した道頓堀を楽しむ方は 
ほとんど松竹座に来られる事が無いかも知れません  

そう云った方向けの お店の方が 多くなって来ておりますのは 時代の流れ、
芝居町としては もう、成り立って居ない 道頓堀を象徴しているのでしょうか。



お芝居が 歌舞伎が またさらに復興して 食べ物屋さんと共有できる道頓堀が
復活できるといいなあ~ と 思います。




そんな思いを持っておりました ここの所・・・

もうひとつ、銀座にはない、大阪ならではの ことがもうひとつ。



今日は、夜の部の終演後に 夜の部を見て下さった身内と 夕飯を頂きました。

私は 終演後の夕飯は普通ですが、やはりお芝居を見て下さる方は、
途中の休憩でのお夕飯が普通でしょうか??


大阪は終演後からも ゆっくりと出来る店があるのも嬉しいです。

(銀座では 劇場近くでは 終演後あまり気のきいたお店がございません。
 唯一私がよく使うお店は 行くたびに 某猿○さんと 鉢合わせします。笑)



お芝居につきものの お食事。


さて、皆様はどんな劇場内でのお食事、終演後のお食事を楽しまれているでしょうか。