16日(日曜日)のブログで、笑也さん扮する盗賊の女首領 双葉を
牢獄まで助けに来る仲間、 呉平(猿弥さん)とナズナ(龍さん)の他に
もう一人、居る事を紹介して 最後に詳しい事は 後日に
と、申しました。

今日はそのもう一人の盗賊の仲間を ご紹介致します。


今日も ネタバレバレ ご注意ください。



 
双葉が最初に登場する時に なぜ牢獄に居るか? 

劇中でも その解説がありますが、話の中では この仲間の一人が 
逃げ遅れた為に、わざと首領である双葉が、役人に立ちはだかり 
捕まったようです。

なんとも 男気のあるおっとこまえの 双葉ですが・・・



その逃げ遅れたドジな仲間と、呉平 ナズナの3人が 牢獄に助けに来る訳です。

この牢獄の中には なぜか?居る 十和(猿之助さん)
この後 盗賊たちと行動を共にして参ります。  


さあ、ここから先は例によって お芝居をご覧くださいませ(笑)



この双葉が捕まる原因となったドジな仲間を演じているのが 一門の喜猿さん

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名前は カガリ


時代考証もへったくれもなく(笑) モヒカン頭で 奇抜な衣装を着ております(笑)

これぞ 傾く(かぶく)精神! 歌舞伎の始まり!(笑)


喜猿さん 『新・水滸伝』の折も どんな鍵でも開ける名人の泥棒役を
演じておりましたが、今回も牢獄の鍵を 難なく開けて入って参ります。

もう彼の独壇場のキャラクターですかね(笑)

鍵あけといえば 喜猿さん?? いやいや、そのイメージを植え付けちゃいますと
だめですね(笑)

でも、そういったところも 今回少し わかればニヤリのポイントの一つですね。



日曜日に テレビで放送された今回の『空ヲ刻ム者』のドキュメンタリー!
(東京地方だけの放送でしたら 地方の方はごめんなさい)

私もあちこちに映り込んでおりましたが、途中猿之助さんとの対話のシーンも
数秒映っておりました。



また、今日の主役、喜猿さんのシーンも皆様ご覧になったでしょうか?

猿之助さんと喜猿さんのこのお役の衣裳かつらに関する討論が
映っておりました。 

テレビの中で、喜猿さんがこの頭にこだわっている場面。


本来のモヒカンでしたら 廻りの頭をただ 剃っている状態で かつらの土台が
青いだけですが、喜猿さんは、「これだけだと どうも寂しい!」と感じたのか?


猿之助さんに 「かつらの青い部分に タトゥーを入れてもいいですか?」と、

猿之助さんは「もちろん 発想があればどんどん活かして下さい。」と、

そこで喜猿さんは 床山さんに頼み、かつらに絵を描いて貰う事にしました。

これも また、傾く精神。


その絵が『空ヲ刻ム者』のポスターにある 雲の絵!

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これがそうです! 


こういった 意見がどんどん生かされていくのは 4代目猿之助さんの
とっても素晴らしいところだと思います。

3代目が聞いてくれなかったとは いいませんが・・・
なかなか そういったアイディアを 進言する勇気を持つことが
難しかったように思います。

4代目さんは テレビでも右近さんが言っておられましたが いろいろと
意見を聞いてくださり、取り入れて下さる。

新しい おもだかやの 形だと思います。


すみません、話がそれましたが、喜猿さんのかつらのお話。

床山さんも かつらを結うという作業は、毎日の日常茶飯事ですが 
まさか絵を描く事になるとは 思いもよらなかったことでしょう。

舞台稽古から、初日に間に合う様 また汗で流れないように 
アクリル絵の具で 仕上げたそうです。

平面ではなく かつらの丸くなっている部分に書かなければならない為に、
かなり 難しかったそうです。

その絵を描いた 床山さんは まだ若い女性。

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名前は、関口綾加さん


今回は私 玄和のかつらも担当してくれています。

彼女はまだ この道 4年ですが、かなりの技術を持った 床山の職人さんです。

学生の頃はデザイン学や美術も勉強していたとか? さすがですね(笑)
その時は分からなくても 色んな事が役に立って参ります。

舞台は役者だけではなく 舞台裏で こう云う スタッフのみんなの力が無くては
私たちは 舞台に立つ事が出来ません


拍手は、私たち 舞台上におります役者だけではなく、
是非とも わたしたちの数倍はおります 舞台裏の方々にも 
届けともばかりに 盛大にお願い申し上げます。(笑)


わたしたちも 彼ら彼女らに 支えられて 舞台を勤めることが出来ます。

ありがとうございます。