昨日に中日を迎えまして、明治座公演の私のお役も 
やっと落ち着きました。(笑)

落ち着いたというのが 中日では全く遅いのですが、
今回は3つの出番、一つ一つが大変緊張致しました。(笑)

それに先月に比べて、ひとつひとつの出番が長い!!



『鳴神』の白雲坊は幕開きから前半40分 舞台におります。

そして立ち回りの所化の先頭で、その後再登場致しますので、
上演時間の1時間10分、衣裳は着っぱなしです。

舞台が開く前、20分前には衣裳を着ておりますので、
前後1時間半は その扮装のままと云う事です。

そして、休憩30分後には『瞼の母』の幕が開きますので、
この幕開きに登場する 宮の七五郎役の門松さんは 黒雲坊から早拵で大忙し。

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写真は出番前の門松さんの宮の七五郎。
黒雲坊とは、まるで違うお役ですね。

この役の切り替えの時間が およそ30分。

確かに 役によりましては もっと短い時間での早拵もありますが、
「坊主」から「やくざ者」「歌舞伎十八番」から「書き物」

この変化は 結構大変なものがあると思います。
気持ちの切り替えだけではなく、汗を引かせ、化粧もかえ、衣裳を着て・・・
すぐに 舞台に新たな役で 出なければなりません。


今回は 私は もう少し時間に余裕がある出番ですので、
すこし休憩したらすぐに 板前善三郎のお役にとりかかります。

で、柳橋水熊横丁から 水熊の座敷の幕切れまで 舞台裏に控えております。

舞台には 出ずっぱりでありませんが、このお芝居は 一度途中で
楽屋に帰ることは できないお芝居ですので、ずっと舞台裏におります。

これが約一時間。

善三郎で引っ込んで やっとホッとできまして、遅いお昼です。
15時前でしょうか。

そこから 夜の部の『連獅子』までは 大休憩です(笑)

『連獅子』の間狂言は時間は10分ほどですが、これも緊張致します。(笑)



この3つのお役で 出番も(控えている時間含めて)長時間ですし、
台詞の量も膨大。

先月の松竹座のお役も 3つの出番でしたが、瞬間芸みたいなお役ばかりでしたから 先月とは正直、アドレナリンの噴出量が違います。(笑)

先月も重要な役ではございましたので、軽く思っているわけではございませんが、
どうしても、「役になっている時間」も 全く違うという意味でご理解ください。


ま、やっと中日に落ち着いてきたかな?と云う訳も 
分かって頂けるかと思います。

残り半分、これからは少し 余裕で舞台に立つ事が出来ると思います。


ということで、ちょっと ほっとしたところで今日のブログ。

実は、今日のこの記事を持って 『猿三郎二輪草紙』2000記事目を
計上させていただきました。

そのことに 今朝気が付きました。

途中に中断はございましたが、2000個もの話題を ほぼ毎日
綴ってこられましたのは、一重に 読んでくださいます
皆様のおかげだと思っております。

2000記事をほぼ追いかけて下さっております皆様、
ありがとうございます。

途中から 追いついてくださいまして、遡っても楽しんでくださる皆様
ありがとうございます。

そして、最近こちらのブログにたどり着いていただきまして、
現在進行形で楽しんでくださっている皆様、ありがとうございます。

2000記事分の いろいろな話が 詰まっていると思いますので、
もしお時間がございましたら、昔の記事もまた、読んでいただけましたら
こんなうれしいことはございません。


これからも、もっともっと たくさんのいろいろな話題を取り上げて
行きたいと思っておりますので、皆様よろしくお願い申し上げます。