大阪松竹座 上方花形歌舞伎も、明日千秋楽を迎える事となりました。

出演者のみんなにも 様々に来月の劇場のお達しがあり 
またそれぞれに、別れ別れになるのが寂しいですね。(笑)



そんな中で今月6回くらい お芝居を見に来ている少年が居ります。

初めは亀鶴さんの楽屋へ出入りしていたので、(楽屋がすぐ前なので)
亀鶴さんのお知り合いかなあ? なんて思っておりましたが、

2009年2月の 松竹座の花形歌舞伎の折の『実盛物語』勘太郎さんの実盛で
太郎吉を演じた少年だそうです。

その時亀鶴さんは 葵御前。



先日、楽屋で亀鶴さんが私を呼びとめ その時にその少年を紹介して下さいました。 

歌舞伎が大好きで 私のブログもよく見にきてくれていて
何回も私のブログにコメントをくれたこの少年。


とっても若い(だろう)子が 度々コメントをくれていたのは知ってましたが、
コメントのやり取りだけで 詳しいことは 知らないままに
何度か返信という形で 会話??しておりました。


8月の『新・水滸伝』も何回か観劇してくれていました。


話を聞くと 映画の『少年H』で 主役の少年(妹尾河童さんの少年時代)を
演じていたのが このコメントをくれていた少年!

吉岡竜輝君でした。


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2000年 兵庫県生まれの13歳 上村吉太朗くんよりひとつ上でしょうか?



映画での『少年H』はHである妹尾河童さんの、お父様が主人公として
描かれておりましたが、本来の主人公は原作者御自身である少年H(妹尾河童さん)。


彼は関西の松竹芸能の子役演劇のコースに属しており 
歌舞伎の舞台にもよく出演しているとか・・・。


さらに話を聞くと なんと2010年10月 大阪城公園での平成中村座の
『弁天娘女男白浪』
七之助さんの弁天小僧菊之助 勘九郎さん(当時勘太郎さん)の南郷力丸。

この時の浜松屋の丁稚を演じていたそうです。


私はその時に その丁稚に呼びに来られる 鳶頭清次を勤めさせて頂いておりました。

ブログのコメントのみならず、舞台上でもやり取りしてました・・・
ごめんなさい(笑)


その彼が『少年H』の主役とは・・・・。



イメージ 2


イメージ 3


もちろんこの映画の主役はこのお二人 水谷豊さん 伊藤蘭さんです。


で 私 今年の2月にこのお二人の娘さん 趣里さんとも舞台を共にさせて頂き
楽屋で御両親であるこのお二人とも 別々にですがお会い致しました。


なんかご縁がご縁を生み ループの様になっているのが とても不思議に感じました。


吉岡君 歌舞伎が大好きで 将来は歌舞伎俳優になるのが 夢なのだそうです。

先日の上村吉太朗君と云い 吉岡君と云いこの頃から歌舞伎を目指せるとは 
素晴らしい目標ですね。


すてきな「少年Y」君とも 改めて出会うことのできた 松竹座公演も
後一日です。