松竹座、夜の部の『夏祭浪花鑑』は云わずと知れた、大阪が舞台の物語。
それも、この松竹座界隈での出来事と云っても いいでしょう。
通し狂言の序幕「お鯛茶屋」こそ堺ですが・・・。
この「お鯛茶屋」は堺の戎島。この町名は現在でも堺市堺区に残っております。
南海本線の堺駅の周辺が戎島。当時はここの茶屋の座敷から海が見えた事でしょう。
舞台の背景も海が描かれております。
そして序幕の2場、団七が和泉の入牢から赦免されて 戻ってきた場所が
住吉大社の鳥居前。幕開きには参詣人が大勢 行き来しております。
住吉大社の鳥居前。幕開きには参詣人が大勢 行き来しております。
次の場面は内本町の道具屋ですから、大阪城の西側あたりでしょうか?
松屋町筋と谷町4丁目に挟まれたあたり。今でも問屋やお店が並んでおります。
釣船三婦のうちも 義平次が琴浦をだまして駕籠に乗せて走り去ったその後の台詞で
三婦の女房 おつぎが、団七に 駕籠が走り去ったその方角は
「南の方へまっすぐと」と 云っていますので、やはり内本町から
少し南くらいかな?
三婦の女房 おつぎが、団七に 駕籠が走り去ったその方角は
「南の方へまっすぐと」と 云っていますので、やはり内本町から
少し南くらいかな?
そうかもっと西側の 堺筋本町あたりかも知れません
なにせ高津神社の宵宮のだんじり囃子が 遠からず所で聞こえておりますので、
きっとそのあたりでしょう。(笑)
きっとそのあたりでしょう。(笑)
今日の写真は今月の夜の部の私。 お鯛茶屋の主人 茶平です。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190630/10/enzaburou/2f/3d/j/o0261040014486067523.jpg?caw=800)
上方のお芝居をここでしていると云うのは 関西の方には当たり前かもしれません
ですが、東京に居を移してしまった私にとりましては そうそうないこと。
一歩劇場を出ますと、そこかしこに お芝居の舞台となった場所が
今でも存在しております。
今でも存在しております。
幸い、今月は一門の芝居の時とは違い(笑)出番の間に 多少の時間がございます。
実際に今の風景と共に ご紹介していければと思います。
明日は今日の続き 長町裏 義平次殺しの現場は どのあたりか探ってみましょう。