昨日 松竹座でのお稽古。 一旦ホテルへ入り  劇場へ行きました。

まあ、昨日は暑い事もあり 道頓堀の人込みを避けて 裏道から楽屋へ入り、
ホテル帰宅は10時半過ぎ、暗い中をやはり裏道から帰りました。


そして今日、昨日ほどの人混みではありませんが、朝 久しぶりに道頓堀を歩き
驚きました!

私が、育った頃からの道頓堀とは もう随分変わった事は、すでに承知ですが、
それでも今年1月に来た時からも かなり変わっておりました。

そのサイクルの早い事!!


時代の流れですが、このブログでも何回も書かせて頂いた、道頓堀五座。

昔の映画で、よく道頓堀が登場する映画に『残菊物語』がございます。

師、猿翁旦那も三代目市川猿之助を襲名する時に、記念映画として松竹で撮影されました。

その時は明治の時代ですから、道頓堀に並ぶ芝居小屋は五座どころではありません

そしてその向かいには居並ぶ芝居茶屋! 



私が、子供の頃から、関西に居た当時はまだ、その頃の面影も残しておりました。

道頓堀を東から入ると 文楽を公演していた朝日座。

漫才や落語の寄世を上演していた角座。 

松竹新喜劇や歌舞伎を上演していた中座。

私の頃は松竹の映画館になっていましたが浪花座。

一番西の小屋がレビューを公演していた松竹座。

その間に、東映の映画館や 桃色・・・の映画館もあったのですが・・(笑)


その、五座が今では面影もなく さらに今年の1月の松竹座の公演の時からしても
全く変わっていました。


随分前になくなった朝日座跡はインターネットカフェ。

東映パラスは更地になり 塀に囲まれた建築地。

角座は建物さえなく広場になり ビアガーデン風。

イメージ 1



中座はくいだおれビル。

イメージ 2


浪花座はなんと、ファッションビルに!! 

イメージ 3



さらに松竹座近くの戎橋たもとの本屋さんは 一角に入っていたスターバックスが
1階2階のお店に様がわりしておりました。

イメージ 4



1年もたたないうちにあっと言う間の変化。昭和は遠くなりにけりですが、
平成も昨年は遠くなりにけりの様で 道頓堀のこの勢いには 
私も付いて行けないかも?(笑)

地元と云う感じではなく もう道頓堀は別世界(笑)

もっとも、私が知っている子供の頃の賑いとは 比べ物にならないくらい、
平日でも色んな言葉が 飛び交っております。



10月の時点で、何と今年3度目の大阪。

スーパー歌舞伎の二ヶ月公演は別として、これだけ一年のうちに大阪に
公演に来たのは いつぶりでしょう。

とは申しましても、8月は本当に 難波に来たと云っても、
映画館に一度、義妹の所に一度。

あとは日本橋にほど近い所にある 化粧品屋と地下街の食べ物屋くらい?

道頓堀や戎橋通りは 全くと云っていいほど 立ち寄ってませんでした。


目まぐるしく変わる 街の様子に、何年も来ていない様な不思議な感覚が
する様になってしまいました。

今までは 一年ぶりの大阪に驚いておりましたが たった半年ちょいでも
こんなに違っているとは、寂しい限りです。


その中でも まだ 芝居の火を絶やさずに 道頓堀に燦然とした光を放つ松竹座。

この劇場が もう10年早く 歌舞伎の劇場になっておりましたら、
私の人生もまた 全く違う物になっていたかも知れません


その、歴史のある松竹座と云う小屋で、今を盛りの若手が公演する10月。


10月松竹座の公演の切符の売れ行きもいいそうです。


皆様のお越しを 心よりお待ち申し上げております。