8月31日 どれだけ今までこの日にあこがれた事でしょうね(笑)

夏公演といえば 苦しいことが多かったのです。



もっとも子供の頃は、夏休みの終わる日ですから 
寂しい思いをしたのでしょうが・・・(笑)

でも それも高校3年生 18歳までです。

19歳で正式にこの歌舞伎界に入りましたので、その後の夏休みはございません

今までもこのブログで 何回も書かせて頂きましたかも 知れませんが、
新しくご訪問下さった方も多いと思いますので・・。



8月!!

この月は歌舞伎界に入った私にとっては 飛躍の月でした。

昭和50年 8月南座公演 私 23歳。


我當さん 秀太郎さん 現在の仁左衛門さん(当時、孝夫さん)の三兄弟と
新進の玉三郎さん そして大御所 十三代目仁左衛門丈(三兄弟のお父上)の公演


昼の部『真景累ヶ淵』『道行恋苧環』夜の部 『鳴神』『新口村』『九十九折』

子役としてではなく 初めて私個人で、歌舞伎として 南座の舞台に
立たせて頂いたのは この時が初めてでしょうか?
(違ったらごめんなさい、記憶の上では そうなのですが・・・)


その時以来 関西でのお仕事は増えましたが、

8月は竹三郎さんの朝日座公演『雪之丞変化』や中座の夏の歌舞伎公演。

南座での二代目鴈治郎さんの『水戸黄門』(これは歌舞伎ではございません)

思い出深い公演ばかりです。




それ以外にも 8月は仁左衛門さん御指導の勉強会、若鮎の会。

おもだかや一門の時には 翔の会。

右近の会や 笑三郎の会 猿四郎の会。 猿翁旦那の後期 春秋会 等々。

とかく、8月は勉強会が目白押しでした。





正直8月は季節も暑かったですが、気持ちも熱い月でした。


勘三郎さんの納涼歌舞伎公演に出して頂いたのも8月、

5年前の『新・水滸伝』ル・テアトル銀座での初演も8月。

3年前の新歌舞伎座こけら落し歌舞伎公演もお稽古は 演舞場出演中に

9月にかかる8月でした。



今年の『新・水滸伝』も私の歴史に残る 熱い暑い厚い月となりました。


毎年、熱い8月 

(もっとも、それ以外の月にも それぞれたくさん思いはございますが。笑)


ひと月 ひと月の積み重ねが60年でございます。(61年かな?・・笑)



その熱い暑い 8月が終わりました。

明日からは 9月。


まだまだ残暑は厳しいですが、また 新しい一月が始まります。

こう云ったブログになりますと、・・・ですが、

すいません 新しい月が始まりましても 私はもう少し のんびりさせて下さい。