今日もネタバレですよ~

ご注意くださいね。




『新・水滸伝』物語の初め 梁山泊になじまない林冲に対して
周りの人間は どこか懐疑的に 林冲を見ております。

ところが、その梁山泊の面々の中に 初めから林冲に心酔している人が一人。
その人こそが、晁蓋とともに 林冲を助ける場面にいた 
李逵(りき)その人です。

別名 黒旋風(こくせんぷう)


大きな2丁の斧が武器で 重たい二つをいとも簡単に使いこなし、
またある時は 朝廷軍側から射られた矢を 2本も受けながら 
心配する林冲に「こんなの、なんでもねえ~!」と 不死身ぶりを 
みんなに披露します(笑)


この李逵 どうも頭の回転は あまり良くないみたいで、
林冲が王英 お夜叉との 人質交換に出向く折に 林冲がこの李逵に、
今の胸の思いを 晁蓋どのへ伝言を頼みますが

林冲曰く「覚えきれんな~。」と云われると 図星だったようで
笑ってごまかし  「何か云ってた と 伝えてくれ」と云われても 
林冲が何処へ赴くか イマイチ理解できていません 



ようやくなんとか「まさか 二人との人質交換に!」と 理解した時 

林冲に「李逵 そこを動くな!」と 云われると 
心酔している林冲に云われた事なので 林冲を止める事もせずに
そこに座ったまま動かずに 林冲を見送ります(笑)

林冲には絶対服従でしょうか?(笑)



人はいいのですが、本当に猪突猛進型 ひとつの前を見つめると 
他の事には目が入らない 利口なのか ○○なのか わからない
この 黒旋風 李逵を好演しているのが、猿琉さん


イメージ 1



今回の配役の中で 一番歌舞伎に近いお化粧をしている人です。 
いわゆる 赤っ面で隈取り模様のメイク。


初演の時は 原作に照らし合わし 衣裳も半裸に近く その肉体美を
自前で(笑)披露してくれていたのですが 
再演に際して、歌舞伎としては やはりちょっとそぐわない
と云う事で この衣裳になりました。


熱血的なお役のイメージのところは 猿琉さんそのものでして 
彼も歌舞伎に対しては かなり熱血漢です。


過日の右近さん主演の「獨道中五十三驛」の時には 猫怪に操られる
女形 おくらを演じ その身の軽さには お客様も感嘆の声を
出されておられました。


女形もとても綺麗なのですよ!(笑)


実は彼 来月の新歌舞伎座に居残りが決まっておりまして 
やはり横内先生の作品、早乙女太一さん 一門の市川月乃助さんの
『元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉』の公演に 出演しております。


来月は歌舞伎ではございませんが、同じ横内先生の作品。
歌舞伎役者も出演しております。作品的な比較も面白いかと思います。

お時間の御都合つかれましたら 来月の猿琉さんも 探して見て下さいませ。 




○追伸○

それで少し お知らせですが、明後日が『新・水滸伝』中日を迎えます。
今回は前後の日数ではなく 公演回数によって中日が設定されております。


まだまだ公演は続きますが、このブログをご覧の方々から たくさんの
切符のお申し込みを頂きました。 ありがとうございました。


この先も 切符の受付は、承って参りますが、 郵送させて頂くには、
もう日時も 少なくなって参りました。


今までも何人か日程が近い方々には メールにて猿三郎宛で 
ご予約頂けましたら 当日のおもだか受付にての 
切符 御引き換えをさせて頂きました、

お客様におかれましては ご自宅での切符お受け取りから、
御引き換えも 面倒なお振り込みもなく ご好評を頂いております。

この方法 この後も承って参ります。

何とぞ千秋楽まで、ご観劇御希望の方は enzaburou@yahoo.co.jpまで
お知らせくださいませ。