本日の公演場所は 岩手県民会館。

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あいにくの雨模様となってしまいましたが、会館の皆様の

開演前の支度は 大忙しで準備が行われておりました。

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岩手と云えば 『黒塚』の主人公 老女岩手 
なんだか ついつい そう繋げてしまいます。(笑)



ちょうど1年前の新橋演舞場 昨年の7月には襲名披露公演として 
猿之助さんの『黒塚』が上演されておりました。
その時にはまだ十二世團十郎さんもお元気で 阿闍梨祐慶を
勤められておられました。
 

4月のこんぴら歌舞伎でも 上演された『奥州安達原』 

その舞台となっているのは、やはりこのあたりです。
と云っても もう少し南かな?


水沢にある胆沢城。 
これも安倍貞任 宗任に由縁の城でした。 詳しくはまた4月のブログを・・(笑)

明日に向かうのは 福島県の南相馬! 
これはほとんど『黒塚』の舞台となっているあたりです。
正しくは二本松市ですが。

もう少し 秋口ですとやはりすすきが 綺麗でしょうか?(笑)



巡業とはいえ 歌舞伎に縁のある所を回れて 嬉しいですが、
裏をかえせば、至る所に 歌舞伎の舞台となる所があると云う事ですね(笑)


そして、明日 南相馬の公演では お芝居の開演前に 
東日本大震災の被害にあわれた方々に対しての 式典がございます。 


猿之助さんも「歌舞伎をご覧頂いて 少しでも、力が湧いて頂ければ 幸いです。」
と おっしゃっておられました。


今日の写真は 昨日、寿猿さん 猿紫さんの写真を撮っている時に 

「明日は私だよ!」と 云って頂き それでは・・ とお願いして 

撮らせて頂いた、『四の切』の佐藤忠信!!




猿之助さんの登場です!

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『黒塚』の岩手、『奥州安達原』の袖萩。

まさに東北に縁の登場人物。

そして この忠信もまた 東北に縁があります。


奥州藤原氏のもとに 身を寄せていた義経。

頼朝の挙兵に呼応して立った時に ともに付き従ったのが佐藤継信、忠信兄弟。

そう、忠信は東北の出身なのです。



どれも猿翁旦那の当たり役。

そして、これからは 猿之助さんの当たり役、代表作になっていくであろう
二つの作品。


私は何十年にもわたり、猿翁旦那の舞台 何度となく携わってまいりました。
これから先、何度も 猿之助さんの舞台とともに過ごすことでしょう。


「岩手」の地名に 『黒塚』を、そして『奥州安達原』に思いをはせ、

今、新しい猿之助さんの名前とともに そして『義経千本桜』の「忠信」とともに
こうして 東北の地を回っておりますこと、私も心に刻んでおきたいと思います。