本日は 岩手県北上市のさくらホールでの公演。

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表から見る造りは なんか殺風景な様な感じに見えますが、
入口を入ると ご覧通り 曼幕が張られていて なんとなく
お芝居気分を 醸し立ててくれています。


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東京や各地は、連日 35℃を超える暑さとの事。 

今日の北上市 それ程の暑さではございませんが、あいにくのお天気で
逆に、蒸し蒸しとした 暑さでございました。


先日の「粂寺弾正」の時のブログで 『四の切』の幕開きの唄にも
ご注目(ご注耳?)下さい。と お知らせ致しました。


その後に ご覧下さった皆様 お分かり頂けましたでしょうか?

また、以前『四の切』をご覧下さった皆様も 思い出して下さいませ。

弾正の台詞は 少し砕けすぎで 文字にするのは、はばかられますが、(笑)

『四の切』の幕開きの唄は ここで少し ご紹介致しましょう。


拍子木が入って 幕が開く時に下手側の壁の奥に 黒御簾(くろみす)と申しますが 
そこで唄われる唄と音楽は、黒御簾音楽と云われます。


映画やドラマで云う BGM(バック・グランド・ミュージック)です。

幕が開ききって 再び止め柝になりますと 終わってしまいますので 
本当にご注意して 聞いて下さい。

自力で聞き取りたい!と思われます方は 読まずにご観劇を!(笑)


唄の文句は「おふせ うれしき そいねの まくら」と 唄っております。


漢字で書きますと 『逢ふ瀬 嬉しき 添い寝の枕』 

逢うたびに 一緒に枕を 並べられる事が どれほど 嬉しい事か!


そこに込められた深い意味は お察しください。
これ以上は R指定が付きそうです。

(笑 でも 歌舞伎の唄は台詞は こんなのばかりなのですよ・・・。)

もっと皆様 耳をダンボに・・・!!



そして その唄の後に登場するのが 寿猿さん扮する 川連法眼と 
猿紫さん扮する 妻の飛鳥。
 
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私も妻の飛鳥を何回か 勤めさせて頂いたことが ございますが、
このお二人 実際の年齢は 実に50歳以上の歳の差があります。
 
役者の実年齢をいうのも野暮なことですが(笑)
まあ、見た目では 孫を娶ったような 今回のご夫婦です。

私も 名題昇進の時に実の父(冠十郎)と、この夫婦役をさせて頂いた事がございます。


寿猿さん 何ともうらやましい!? かな?(笑)


この写真を撮っている時に 猿之助さんがそばで、

「この法眼 絶対に不倫の末か、何度目かの後添えだよね!!・・(笑)」
って云われ 「私が、云った事 ブログに絶対 載せてよ!」と 
厳命を頂きました!(笑)


ま、それはともかく この琴唄のフレーズ、結構あちらこちらで 
聞くことができるみたいですので、幕開きにも 早めにお席につかれて
耳を澄ませてみてくださいね。


今回のブログは黒御簾担当の三味線さん 長唄の杵屋栄七郎さんに 
ご協力いただきました。  ありがとうございました。




☆☆☆追伸☆☆☆

ここ数日、とてもたくさんのお客様にご来場いただいておりますが、
残念ながら、大入りが出ておりません。
舞台から見ておりましても ちらほらと 空席があるような・・・

チケットホン松竹で完売の表示が出ておりましても、会場売り分が
残っている場合もあります。
また、当日券が出る場合もあるかと思います。
(あくまでも可能性ですので、完全完売の会場はごめんなさい)


もし、ご興味を持っていただいて、チケットがないから諦めようと
おっしゃる方でも ダメ元(笑)で、会場に 問い合わせてみてくださいね。


一人でも多くの方に 舞台を見ていただけましたら嬉しく思います。

一つでも多くの大入りに ご協力ください!

よろしくお願いいたします!!


猿之助さんからの依頼のお願いでした。