6月、今日は29日。

博多座の千穐楽が26日でしたから、まだ 3日しか経過しておりませんが、
博多座の公演は 「遠くなりにけり」です。



ですが、ここ最近の「あまちゃん」東京編が始まったのが、24日。

毎朝基本、2度ずつ(笑)見ておりまして(笑)そのドラマの急激な進行変化に 
戸惑いながらも、舞台上にて 千穐楽なら許されるか?と・・

尾張の国造で「じぇじぇ」の言葉を使い、思った以上のお客様の反応があり、
このドラマが 今の社会に如何に浸透しているのかが、
分かったのも26日でした。


このドラマ 4月の開始直後のこんぴらで 喜昇さんより 

「猿三郎さん このドラマ 絶対 お勧めですよ! 
 まず 脇役陣がみんな個性的 芸達者ぞろいで、うまい!
 そして脚本が宮藤官九郎さんで 面白い! さらに岩手県の物語。」

と 云われまして 半信半疑で 朝 見始めました。(笑)


ですから、正直 開始直後の第1週は 見逃してしまったのです。

でも第2週からは 毎朝欠かさずに見るのが日課になりまして、
今週も 目まぐるしく岩手から東京編になり 私自身も博多から 
東京に戻って参りました。(笑)


博多座の楽屋ででも 喜昇さんと毎朝「え~ こんな風に展開するんだ!
ここの台詞 うまいよね~! 夏ばっぱと春子 こんな風に和解か~!!」
などと お話に盛り上がっておりました。

で 実はここでネタバラシなのですが、千穐楽に尾張の国造での私、
みやず姫に対しての台詞。

「じぇじぇ 何を申すのじゃ!」の、じぇじぇの一言。 

これは、お客様には大ウケでしたが 舞台上でこの台詞を知っている人は 
喜昇さんを除くと ごく一部の人たちだけでした(笑)


実は 猿之助さん 右近さん 段之さん 弘太郎さん
ほとんどの人が 御存じありませんでした。


ですから客席の地鳴りに等しい「うぉ~ おお~ わぁ~!」と云う 歓声は
何に反応したのか 舞台上のみんなは、分からなったのです。

おそらく 喜昇さん以外は 「???」「なに?なに?」
だったのだと思います。

おもだかきっての、テレビっ子の段之さんさえ知りませんでした。(笑)

これは私 してやったり!! でして しかし あまりにも受け過ぎて 
次のお芝居の進行に 支障があったのではないかと心配になり 
猿之助さんの楽屋へ昼の部終演後 お詫び共々 伺いました。


そしたら

「ビックリしたよ!
 あんなに受けて 正直 僕 何の事か分からなったから・・・(笑)
 でも あんなに流行ってるんだ! かまわないよ そんな事があったら
 どんどん 舞台を盛り上げるために やって下さい。」と

嬉しいお言葉を頂きました。(笑)
(手前味噌でごめんなさい!)


モチロン、これは お芝居を壊してまで ウケを狙うという訳ではありません。

猿之助さんからは できれば夜の小栗栖でもどこかで・・・と、
こう云われましたが どうしても 夜の部ではお芝居の中で 
この台詞を入れることはできませんでした。

この辺りは 皆様も お含みおきくださいね。

盛り上げるのと お芝居を壊すのとは 意味が違いますので・・・



後から聞きましたが、猿之助さんも、お弟子さんたちに 次の場面の拵えの最中 
「そんな言葉が 流行っているんだ!猿三郎 やりおるなあ~(笑)」と
漏らして下さっていたそうです。


そんな 新しい「あまちゃん」東京編の1週間が 終わりました。(笑)


昨日は 某テレビの民放でも「あまちゃん」の地を巡る番組が放送しており 
石ちゃんが 北三陸の地元で「じぇじぇ~」を連発しておりました(笑)

よかった!! この放送が千穐楽の後で・・・ と


明日は江戸川で巡業の舞台稽古が 行われ いよいよ 7月1日は初日です。

5日には札幌に向かい そこから南下して参りますが 
八戸から盛岡の行程あたりで「あまちゃん」の舞台の久慈あたりを 
個人的に少し 回りたいと思ったのですが。。。 

残念ながら そんな時間は ないようです。(泣き笑)


博多 尾張の国造 東京へ そして 札幌から 北三陸へ 
めまぐるしく 居場所とお芝居の変わる この1週間でした。