昔 中学校の英語で 色んな事を覚える時 親友のお父さんに覚え方を 
色々教えて頂きました。

1・2・3月等 

4月はエイプリル・フールのエイプリルが4月、
5月1日は労働者の日の為のそれで Maydayの Mayが5月と
教えて下さいました。



そのMayDayの日 私が高校卒業の年の18歳の時、

その昔は 大阪心斎橋の大丸とそごうの間の筋を入った所に 
ある有名な紅茶の喫茶店が ございました。

そこで私は卒業してから 暫くアルバイトをしておりました。

お店は8時から夜の9時までの営業でしたが、
私は朝9時から午後3時までのシフト、

自分で選んだシフトですが 6時間立ちッぱなしでの接客業は 
若いとはいえ 腰が痛くなった思い出がございます。(笑)


当時 私もウェーターの仕事は、それほど経験もなく、
4月の中旬から アルバイトで勤めておりましたが 
一緒に仕事をしていた およそ10人くらいの 
アルバイトのウェーター連 ウェイトレス連は 4月29日から 
急にシフトに入る人が少なくなってしまいました。 


もちろん時間給(当時350円だったでしょうか?)ですから 忙しくても
暇でも お給料は一緒! 

そんな中、私はそんな事にも疎く GW 全部出勤というシフトに入っておりました。


ところが普段はそのシフトに10人ぐらい居るバイトのメンバーが
5月1日は誰もおりません 


社員の店員さんとバイトは私だけ、フロアは500席くらいあり、
メニューは 飲み物 デザート 料理その他300は下りません 


9時からの30分くらいはガラガラで 楽勝と思っていたのですが、
10時近くになると近くの、うつぼ公園での集会を終えた人々が 
続々と来店。


それもひとり二人ではなく、10人20人のグループごとで 
瞬く間に500席は満席!!


それに男性は、ひとりがコーヒーと云われますと 俺も 俺もと 
コーヒーオーダー10杯で済むのですが、 女性となりますと 
決められるのに 時間がかかり その間 テーブルで待っている間にも 
続々と次から次から お客様が来られるので、

決められるまで 次のテーブルを回ったり 元のテーブルに戻ったりを 
行ったり来たり、500席のフロアを4人くらいで
きりもみした事がございました。(笑)

厨房も ケーキ部も 飲料部もてんてこ舞い!!(笑)


今の様にコンピュータ―リモコンで注文を受けて 厨房に流すシステムではなく
いちいちお客様の注文をオーダーメモに書いて 並べて行く昔の方法。


そしてここの商品が「プリン・アラモード」などと云った 
普通のネーミングではなく「ババロア・ダンディー」「プリンちゃん」
「イチゴクリーム・クィーン」「アイス&プリンキング」などと云った 
独特のネーミング!!(笑)そんなのが何10種類。


商品とネームを覚えるだけでひと苦労たったのが 
この日の女性人は ひとりひとりが 別々にみんな違う物を
注文して来るのです(笑)


当たり前ですよね! お店に入れば好きな物を注文して!
 

とりあえず、なぜこんなにこの日に、と ベテランのアルバイトさんたちが
シフトに入らなかったのか(おそらく 忙しいことがわかっていたのでしょう)
なぜ、いつも以上に 店が混んでいたのか・・・

途中で正社員の店員さんに聞いて 知りました(苦笑)


そんな四苦八苦の5月1日。 Mayday。 

この日が来るたびに 若い頃の、こんな事も 思い出してしまいます(笑)


昔 懐かしい 40数年前のバック・トゥ・ザ・フューチャーでした(笑)


なお、この時の時給が確か350円。 当時の喫茶店でのコーヒー一杯も
大体同じ値段でしたでしょうか。

初めて社会に出て 自分でお金を稼いで それが、1時間 こんなに働いて
ただコーヒー一杯 飲めるだけのお金かと 働く事がいかに大変か、と
思い知らされた期間でもありました。 

この喫茶店でのお仕事を思いますと、一時間働いたお給料で 
とてもコーヒー1杯を飲むことが なかなか出来ないようになり 
とんでもない贅沢をしているよな 気持ちになってしまいました。

大人になっても 私 トラウマで それこそ歌舞伎で生計を立てるようになってからも、自分一人では なかなか喫茶店に おいそれとは入れなくなってしまいました(笑)


今でこそ、当時よりも手軽なお値段で コーヒーを飲むことはできますので
少しはこの意識も少しは緩和されておりますが、すり込まれた経験というのは
こんな年になっても 継続しているものなのですね。