御名残 御園座公演 本日、顔寄せが行われ 
御園座、長谷川社長からのご挨拶がございました。 

今回のこのおもだかや襲名公演で 一旦 御園座は閉場となります。 

建替えにやはり、4.5年はかかるそうです。



東京歌舞伎座が4月に新しく開場となりますが、ひとつの劇場が新しくなれば

ひとつの劇場が閉場となる。 期待もあれば 寂しくもあると云う 両極端。


何か世の常の様で それで居て役者として終わりの・・
また、次なる舞台への重みを感じます。


私が初めて 御園座に出させて頂いたのは、もう何回かこのブログでも
書かせて頂きましたが、

昭和40年(1965年)松本白鸚旦那と 山本富士子さんの共演での東宝劇団。

『大石最後の一日』『花と匕首』 『名和長年』『明治の女』の演目。

私、13歳の折です。(笑)



『大石最後の一日』では 山本富士子さんが真山青果の新歌舞伎に挑戦され、

前髪姿に身を変えて 婚約者である赤穂義士 磯貝十郎左衛門に密かに会いに来て

自分への本心を確かめる 「御小姓志津馬 実は乙女田杢之進の娘おみの」役を

とても素敵に演じられているのが 印象的でした。


最後には 十郎左衛門に愛されて居ながら、討ち入りの為に
別れなければならなかった事を知り 自害して果てる おみの。



私、中学生ながら 袖から見ていて なんか切なくなり 胸が熱くなっていたのを

覚えております。


この時私も 大石内蔵助(松本白鸚旦那)が預けられている 細川家の御小姓役で 

白鸚旦那に対して 伝達に来るのに 「緊張感 緊迫感がない!!」と

毎日、父から怒られ この御園座の廊下で お稽古して居たなあ~。と

感慨深い思いを致しました。 


『藤田まこと』さんの喜劇の公演にも 出演させて頂いた事もあり 

色んな思い出の 詰まった御園座。


今日の写真は その御名残、御園座の建物です。



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その御園座での最終公演が おもだかやの襲名公演とは 因縁を感じます。

今日は舞台稽古の終了も11時を回りました。

明日、3月に入って最後の初日通りの舞台稽古に臨んで 2日の初日を迎えます。