『助太刀屋助六 外伝』お稽古佳境に入って来ておりますが、 
このお芝居 一風変わった 面白いお芝居になりそうです。(笑)

私 猿三郎。 

云うのもどうかと思いますが(笑)初舞台から すでに55年。

今まで色んなお芝居に 参加させて頂きました。


子供の頃は、父の影響で 当時のお笑いの方々や映画の方々とのお芝居。

その後は、歌舞伎に入門して 師、猿翁旦那の古典歌舞伎 復活狂言、

スーパー歌舞伎。 


そして 旦那演出のオペラ公演に参加させて頂き、

演出助手としては パリやニースでの体験。 そのお稽古経過、等々。



ル・テアトル銀座での公演も初めてではなく 玉三郎さんの歌舞伎はもちろん

春猿さんの自主公演での新派。
さらには『新・水滸伝』での小舞台スーパー歌舞伎。(笑)


もちろん猿之助さんや 染五郎さん主演との『お染の七役』『女殺油地獄』の歌舞伎。



でも同じル・テアトル銀座での、このたびの『助太刀屋助六 外伝』のお芝居は、

その色んなお芝居に出演させて頂いた、私の概念を超えております。


面白い!! 


題材や、お芝居が面白いと思われるのは これからご観劇頂いた、

お客様でして、その後の事でしょうが・・・。



お稽古場に入らせて頂いてからの この作品が どのように組み立てられて行くのか

それが演者として 非常に興味が持たれます。



ひとつの要素として 「少ない」人数「狭い」空間で 「広い」空間「多い」人数を

表現するには 自ずから制限がございます。


その制限された舞台を どのようにお客様の感覚に突きさせて頂くかは 

とても難しい所でございます。




変な言い方ですが スーパー歌舞伎は 猿翁旦那の力量 許された物量 公演時間
登場人物の多さ その他等で 圧倒的な 押し寄せる感じがございます。



でも、それらを使えない 制限された演出で、この『助太刀屋助六 外伝』

これは、とても面白いものになるのではないでしょうか?


演出の基礎となる○○○・・・は、おそらく 猿翁旦那の考え方と同じです。


ル・テアトル銀座に於いて 公演された『新・水滸伝』

これと同じ劇場であるだけに 今回のこのお芝居のG2さんの演出が浮き出ます!!



そして主演は猿之助さん 石橋直也君。 
猿之助さんと私は  歌舞伎出の二人。

これに宝塚出身の紅一点 朝海ひかるさん 

その他 テレビでおなじみの 鶴見辰吾さん 吉沢悠さん 忍成修吾さん  


劇団四季出身の治田敦さん 

若手注目株の上山竜司くん 細見大輔くん




立ち回り関係には、なんと懐かしいかな!!

『新・三国志1』で その昔から一緒に携わった 悪児童(わるがき)のメンバーが

たくましくなった姿で再会を果たし そのリーダーであった 栗原直樹さんは今や 

押しも押されぬ 殺陣の立案者です。



(このお芝居の別の魅力は ところどころに散りばめられた 
 ある意味、このリアルな殺陣でしょう!!)


色んなところに 色んな分野の人が 隠れた存在で活躍しております。
 


後は 舞台をお待ち下さいませ。