今日は 明治座『傾城反魂香』と『天竺徳兵衛』を
舞台を使ってのお稽古でした。


私は 出番の関係で それほど遅くなく帰宅致しましたが
恐らく 今現在でも お稽古は 続いているかと・・・
昨日も 12時を過ぎたそうですし 今日もそうなりそうな
感じでございました。



さて、その明治座。


実は 来年平成25年4月28日に 創業140年を迎えます。

明治6年に創業の東京では一番古い 歴史を持つ劇場だそうです。



ですが、最初から 「明治座」という名前が使われている訳ではなく
最初は 別の名前でございました。


その名も「喜昇座」(笑)


なんだか おもだかやでは 聞いた事のある名前ですが・・・
現在の 久松警察のあたりに建てられたのが 明治座の前身
だったそうです。

その後、座元が変わったりして 「久松座」「千歳座」と変遷し、
明治26年(1893年)に いよいよ「明治座」となります。



明治座となりましてからも 震災や戦争、火事での消失がございまして
私が 何度も出演しておりましたのが、昭和33年に建てられました
「5代目明治座」でございました。


ここでは 3代目猿之助の公演が 長きにわたって続けられ、
3代目猿之助四十八撰の復活狂言のうちの 8作品が 初演されました。



『南総里見八犬伝』(昭和50年)
『小笠原諸礼忠孝・小笠原騒動』(昭和51年)
『君臣船浪宇和嶋・宇和島騒動』(昭和52年)
『慙紅葉汗顔見勢・伊達の十役』(昭和54年)
『千成瓢猿顔見勢・裏表太閤記』(昭和56年)
『御贔屓繋馬』(昭和59年)
『重重人重小町桜』(昭和62年)
『敵討天下茶屋聚』(昭和62年)


(『千成瓢猿顔見勢・裏表太閤記』は復活狂言ではなく、
 切り狂言の舞踊「太閤三番叟」として、四十八撰入りしております)




私は 明治座のこの初演の数々、3作目の『宇和島騒動』から
出演させて頂いております。

おもだかやにとっても 思い入れのあります劇場でございました。



そして 現在の明治座になる訳なのですが・・・・



先ほども書きましたように 明治座は 来年で140年。

その記念で、現在劇場の2階ロビーにて 歴史のパネル展示が
行われております。

イメージ 1


私も今日、お稽古の合間に見て参りました。
(解像度の低い画像で申し訳ございません)

沢山の写真と共に 詳しい歴史が説明されております。


明治座に ご観劇の皆様、ぜひこちらも ご覧くださいませ。

今の猿翁旦那の写真や 先代の猿翁旦那の橋弁慶などの写真も
ございました。



また、昭和33年に再建された 5代目明治座の写真。

これこそが 私が慣れ親しんだ 本当に懐かしい明治座。
一緒に見ておりました 段之さんと「これだよね~」と
懐かしく思い出しました。


是非見て下さい。


このあたりの 懐かしい思い出は また別の機会に。



明治座に ご来場いただけないお客様は、明治座のHPでも
少し歴史と写真が載っております。

先代明治座の写真も 載っております。



現在で6代を数えます この明治座。

イメージ 2






最初に明治座と云う名称になりましたのが 先ほども書きました通り
明治26年の事。


こけら落とし初日は その年の今日、11月1日だったそうです。


今日のブログの題材にしようと パネル展示を見ていて 
今日が その明治座開業の日だと 知りました。

何とタイムリー!!!


119年前の今日、明治座は産声を上げたのですね。
(来年で140年と云うのは 喜昇座から数えております)


私の知っている明治座は わずか35年ほどですが・・・


これからまた 明治座への出演も増えて 歴史を積み重ねていけたら
と 改めて思いました。