昨日、坂東玉三郎さんが 重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。


歌舞伎女方としては、
七代目尾上梅幸さん、六代目中村歌右衞門さん、四代目中村雀右衞門さん、
七代目中村芝翫さんについで 5人目の認定だそうです。


先の4名の方も 色々と舞台をご一緒させて頂いておりましたが
玉三郎さんとなると また格別。


本当に色々な舞台で お世話になったり、教えて頂いたりしましたので
とても嬉しいニュースでございました。


昨日の夜の部の頃でしょうか?

楽屋内にもこの情報が入りまして、この話題でもちきりでした。



ですが、自宅に帰りましたら 私自身も「重要無形文化財」の団体指定に
認定されたと知りまして、二度びっくり!!
(文化庁のHPに発表されているのを 家人が見たそうです)


実は この認定の候補になっている事は 事前に知らされておりました。

伝統歌舞伎保存会から 候補になっているので いくつかの書類を出すようにとの
連絡がございましたので、提出はしておりましたが・・・


私が、具体的に候補となっているものが どんなものなのかが 
実のところ よくわかってなかったのが 真実です。


いつどう云う風に認定されるのかも よく知らなかったので、
まさか、玉三郎さんの認定と一緒に 認定されるようなものだとは
全く知りませんでした。(笑)



慌てて調べました。


昭和40年に「歌舞伎」が重要無形文化財に指定され、
その際に「社団法人伝統歌舞伎保存会会員」が 総合認定されました。

その後、追加認定が行われ、私は今回 第13次の認定のうちの
一人となった訳です。


具体的には「伝統歌舞伎保存会会員」の候補になっている?というぐらいの
認識でございましたので、どちらかと云うと 歌舞伎内部の話かな?と。
勝手にそう思い込んでおりました。

(無理解、不勉強で本当に申し訳ございません!!!)

が、その構成員となる事によって 文化庁による
「重要無形文化財」保持者の総合認定をされた、と・・そう云う訳です。



今回は俳優の部で17人。

現在までに、17人を含めて 273人が認定されているとか。


父も 昭和54年の第5次で認定されております。

また 初代の猿三郎さんは 昭和40年の第1次認定者のお一人。


先代や父に 少し近づけたかな そう思います。

今回 認定された人の中で一門では 笑也さん 春猿さんと私の3人。
さらに門之助さんのお弟子さんの門松さん 


昨日からコメント欄に早々にお祝いのコメントを頂いておりました。
(よくご存じですねえ~ 私自身よりも知られたのが早かったかも?)

本当にありがとうございました。


これはひとつの標。

ここまでようやく登ってきたかとの 自分自身に言い聞かせるために
与えられた 新たな使命の様なもの。

これからも 歌舞伎の舞台を 精一杯つとめて参りますので
今後とも よろしくお願い致します。