今日は 七月歌舞伎の顔寄せ。

私たちは 二ヵ月の公演になりますが、
メンバーは 多少変化致しました。
また新しい一ヶ月の始まりです。


『黒塚』『将軍江戸を去る』のお稽古後の 今日の顔寄せ。


松竹の安孫子専務のご挨拶。


今年が 古事記の編纂1300年の記念の年であること。

その年に『ヤマトタケル』で 襲名披露興行が行われること。


それは 歌舞伎界にとって 因縁の深い事であると云う内容でした。


確かにそう思います。




今から1300年前、712年に古事記は完成いたしました。


その完成の時点でも すでに600年前の「昔の伝承」
でございました このヤマトタケルの物語なのですが、
 
現在 こうやって上演しておりますのは
とても不思議な気持ちがしてなりません



節目の年と云う事で 本屋にも 古事記のコーナーが出来ており
比較的読みやすそうな 解説も出ております。


ヤマトタケルの物語は、『古事記』にも書かれておりますが、
その後に出た正史である『日本書紀』にもございます。

この二つの物語では それぞれ 描かれ方が違っており、
現在私たちが上演しております『ヤマトタケル』は
多くが『古事記』からとったストーリーになっております。

この機会に 私も 読み比べてみたいなと思っております。




また、新しい月になりました。 團十郎さん 海老蔵さんが 

新参加の新しい舞台が始まります。

恒例の顔寄せが行われ 再び 紋付き袴で紐毛氈に並ばれた
4人の襲名披露をされる人々の御挨拶。

その後に『楼門五三桐』のお稽古がございました。


今月も 皆様どうぞ よろしくお願い致します。