本日 無事に6月の千穐楽を迎えました。

本当に今月は やっと千穐楽が来た!!との 気持ちです。


猿翁旦那も無事に口上を勤めあげられ まずは一段落と云うところでしょう。


今日の昼の部、千穐楽とはいえ、気負いがあった訳ではございませんが、
あちらこちらで いろいろと・・・

昼の部 『小栗栖の長兵衛』では 立ち回りの最中 
喜猿さんへ 二つ折りの紙の所を 頭に叩いて破るシーンでは 

中車さん 勢いが余ったのか?(笑)
2回ほど 枠の木の部分で叩いてしまって 紙が破れず 
3回目でやっと喜猿さんの頭が抜けました。(笑)

喜猿さん その間 小さく「イテッ!!」と叫び 
かつらも羽二重も ずれてしまい
私たちも立ち回りをしながら 半分、微笑んでおりました。(笑)


すぐに手拭いを取り出して 頭に傷を負ったみたいに 鉢巻きをして 
かつらがずれたのを 隠しておりましたが 
千穐楽には 時折 こう云うハプニングがあるものです。

もちろん 怪我もなく 後のお芝居に支障はございませんでした。(笑)


回りも ハプニングを楽しんでおりますというよりも、
起こった事に対して お芝居の流れを壊さずに 冷静に対処した事に 
またにんまり。



口上も 皆様 いつになく熱が入り 幕が閉まりますと 

山城屋(坂田藤十郎)さんが 猿翁旦那の手を取り 

「よかったね!! ひと月 ご苦労さま。」

と云ったような ねぎらいの言葉をかけておられたようでした。



そして『四の切』にも 熱が入り 幕が閉まりますとお客様 拍手が鳴りやまず 
急遽 宙乗りで三階席後方に消えて行った 猿之助さんが 急いで舞台に向かい
カーテンコールに登場と 残っておられたお客様のご要望に 手を振ってこたえられました。



この日の『四の切』の荒法師 6人。 

今日だけの特別バージョン。いつもとお化粧を変え 登場致しました。

イメージ 1


モデルは猿琉さんです。 



いつもは 眉の間が 伏見稲荷を表す 赤の鳥居が書いてあるのですが、

今日は猿之助さんに敬意を表して 全員 三ツ猿の紋を 

鳥居の替わりに描いて出ました。(笑)

イメージ 2



うしろ左から 喜之助さん 猿若さん 喜猿さん
前の左から 笑三さん 猿琉さん 彌紋さん


皆一ヶ月 頑張りました。
お疲れさまでした。


ちなみに 先日のブログにも書きましたが 私はこの荒法師は経験がございます。

が、実は たった一か月しか しかも おもだかや公演ではない 実川延若さんの
忠信の公演でしただけです。

荒法師に関しましても 書きたい事はたくさんございますが、またの機会に。
 


今日で見おさめの 昼の部。
私にも沢山の思い出が出来ました。


さて、明日からは 休みなく七月のお稽古が始まります。


来月も よろしくお願い致します。