今日は、『ヤマトタケル』前半分の舞台稽古。

今回は ある意味 初めてづくしの公演です。


と申しますのは 今までのスーパー歌舞伎との公演と違って 
スーパー歌舞伎一本で 昼夜での公演ではなく
今回は、昼の部は古典歌舞伎、夜の部はスーパー歌舞伎。



スーパー歌舞伎も歌舞伎に違いないのですが、古典と同時に、
上演される事は初めてなのでございます。 


これは 簡単な事に思えますが 実はとっても大変な事。


スーパー歌舞伎のお稽古は 大体1か月を要します。

今回は 何度も再演を繰り返しました「ヤマトタケル」でございますので
若干お稽古に要する時間は 短くて済みました。



ですが、問題は ここから。

スーパー歌舞伎や 新作、もしくは復活狂言のお稽古と申しますのは
劇場に入ってから かなりの時間と労力を要します。

その中でも 特に大変なのは スーパー歌舞伎(苦笑)

何度も 徹夜のお稽古、先の見えないトンネルの様な(ごめんなさい)
お稽古を 経験しておりました。


が、今までの スーパー歌舞伎は スーパー歌舞伎だけを仕上げましたら
それで 何とかなりました。


例え、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」が仕上がったとしても 
(今日の時点では まだ仕上がっておりませんが・・・)
やっと 半分。夜の部が仕上がっただけ。

後、昼の部がまだ まるまる残っている事になります・・・


いつもの 倍 時間と手間が かかっております。



また、私たちだけではなく いわゆる スタッフさんも
本当に大変だと思います。

大道具さん、小道具さん、衣装さん、床山さん、照明さん。
その他 すべての裏方の方、古典とスーパーの行ったり来たり。


表も裏も 本当に 大変ですが、
そこには 今までに培いましたノウハウがございます。


私たちも少しでも 早く 確実に いい舞台に。

これは 今だからこそ、おもだかや一門と仲間 うちそろって 
まさに満を持しての 挑戦になるのです。

 


昨日の顔寄せの折に松竹の重役が、

「ここに、新しい一歩が踏み出されました。」

と 表現されました。




新しい一歩。是非皆様も 感じて下さい。



その一歩を表しておりますが 新橋演舞場の正面玄関。 



ここに古典歌舞伎と同様 『ヤマトタケル』の絵看板が 
昼の部の古典歌舞伎の絵看板同様 掲げられたのです!!


写真は今回の公演の今日の 新橋演舞場正面玄関。

イメージ 1


右が昼の部、左が夜の部。

イメージ 2


あ!!絵看板を写している 私が写り込んでおります(笑)
わかります??



今までのスーパー歌舞伎での公演は ここにスチール写真やポスターが
掲げてございました。

今回は 絵看板。 


こんな事が? と 皆様 御思いになるかと思いますが、
私どもに取りましては やっとここまで・・・!!

の 気持ちで ございます。


初演から 26年。

こうして 新しいおもだかやの 出発と共に 絵看板として
ヤマトタケルが 玄関を飾ります事、感無量としか言いようがございません


また、折に触れて書きたいと思いますが 初演の折、
色々と大変な事もございました。


役者の中で「ヤマトタケル」初演から変わらず 
スーパー歌舞伎に携わっておりましたのは 
私を含めまして 10人前後しか残っておりません

その中での 皆勤はたった3人。





初日が開きまして ここに多くのお客様が お越しの折には 
この絵看板にも 私たち演者の思いがこもっております事、
感じて頂きたいと存じます。(笑)


ご観劇日が まだまだと云うお客様も 銀座にお越しの際には
一度 見に来て下さいね(笑)