今月ひと月 浅草隅田公園 平成中村座に通いまして 
本日 無事に千穐楽の舞台を終え、ホッとして このブログを書いております。



前半は確定申告の書類作成で追われ 中日頃は体調を崩しまして
四苦八苦した公演でもございました。


そして後半は 休演者の代役もあり 試演会も楽しみ 
昨日は夕方から打ち上げのパーティー&宴会的な公演もあり 
なんとか今月も乗り切れました事 大変有り難く 皆様にお礼を申し上げます。



私はこれで今回の中村座出演は終わりますが、中村屋御一門他、
まだまだ 隅田公園での公演が続きます。


今回 私が化粧前を片づけております中 ふと周りを見ますと、
そのまま来月のお稽古に入るために 化粧前が そのまま残してあり 
片付けない方も何人もおります。 

そう云う空間が なんだか不思議な感じが致しました。



毎月 次の公演場所に移動するのが私たちの本来なのですが 
中村座の公演は、昨年11月から5月まで 続いてまいります。



又、来月は桜が咲き 暖かくなり 今月とは違う環境での中村座。

季節の変わりを同一劇場で感じる事は 私は逆に今まででもないかも知れません


今日の夜の部「御所五郎蔵」での出番の最中、桜の咲き誇る 吉原仲之町の場面。

ここ隅田公園 中村座は吉原に一番近い芝居小屋だなあ 
なんて思いながら出ておりました。


本来の吉原はもちろん私も知りませんが、隅田公園から向かい側に 
山谷掘公園が 伸びており そのまま吉原大門 五十間掘りへと 続き
江戸時代当時は 賑やかであったろうと云う雰囲気が 
ここ中村座でも感じました。


来月はここ一帯が桜の名所となるそうで また多くの人出が予想されます。

吉原仲之町は そんな人々が 愛した場所。


歌舞伎のお芝居の中でも今回の「御所五郎蔵」の他 「籠釣瓶花街酔醒」「鞘当」
また 吉原の中では「助六」「黒手組の助六」「梅の吉兵衛」等

舞踊では「女伊達」「吉原雀」「雨の五郎」「景清」等 
吉原が舞台の作品は 数え上げたらキリがありません


そんな吉原の雰囲気が 一番感じられた平成中村座。 

良い芝居小屋だなあ~ と 今月感じた次第です。 


(大阪の時は それはそれで 大阪城が小屋のバックに映し出され 感動しました。) 



私 明日から2ヶ月のお休みと、お稽古を挟み 
6月のおもだかや襲名興行まで 舞台に立つ事がありません


明日からは また皆さま 飽きられるブログが続くかもしれませんが
お付き合い頂ければ幸いです。 


とりあえず 2月3月の疲れをまずは 癒させて貰います(笑)