今月、中村座では関西での役者さんと 大いに友好を深めております。(笑)

不思議ですね。勘三郎さん 勘九郎さん 七之助さん は元より中村屋御一門。

そして海老蔵さん・・・と 


普段のおもだかやの流れと違う方々と ご一緒するのは 本当に新鮮に感じますが、 
その中でも今月の中村座は、長年の関西の方々との ご一緒が 
本当に不思議な感じが致します。



浅草は東京下町の印象、そこの平成中村座で 片岡仁左衛門さんをはじめ松嶋屋御一門。


何度も申しております 私にとっては青春の若鮎のメンバー。

上村吉弥さん 片岡嶋之亟さん 片岡仁三郎さん 片岡比奈三さん 片岡孝法さん

私も加えると 10人前後しかいなかった 若鮎のメンバーの6人がなんと
お江戸 平成中村座に集合しております。(笑)



その若鮎の時に 一番御指導して頂いたのが 片岡我當旦那。


私、第2回目の若鮎の会の時に初めて参加させて頂きましたが、
その時の『菅原伝授手習鑑』「車引」「賀の祝」の梅王丸は 
我當旦那に1から10まで 手取り足取り 懇切丁寧に教えて頂きました。



これは後日談ですが おもだかや一門での『車引』公演の際 、
私が演出助手になりまして 梅王丸と松王丸 桜丸の動き 
仕丁の動き 後見の動き等 監修させて頂いた事がございまして 
その時には大変 役に立たせて頂きました。


それから 『車引』『賀の祝』の折の梅王丸の心理!!


これは正直に申しまして お家の方々のご指導がないと 
行き当たりばったりにでは 出来ない お芝居の深さが
歌舞伎にはございまして 決して見よう見まねでは 出来ないものです。


おもだかやのお芝居の時には なかなかご一緒させて頂けない時期はございましたが、
ここ最近 松竹座や 昨年の10月の新橋演舞場 獅童さんの『一心太助』では
我當旦那が松平伊豆守 私が柳生又十郎を勤めさせて頂きました。


そして今月 平成中村座『暫』では 我當旦那が清原武衡、私が武衡の四天王の一人。


同じ舞台にたたせて頂く事が多くなりました。

私にとって本当に嬉しい事です。


恐る恐る 我當旦那に開演前「旦那 記念に一緒に写真撮って頂けませんか?」と
お願いしたところ 本当に笑顔で「あぁ いいよ!!」と おっしゃって頂き
私の方が なかば緊張気味に 一緒に写真に収まりました。(笑)


そして 「ブログに掲載させて頂いても よろしでしょうか?」と 
今日 伺いましたら 「 猿三郎さん どうぞ 自由に使って下さい。」 と 

快諾を下さり 「ありがとうございます。今日のブログで 使わせて頂きます。」と
申し上げました。



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私にとって 若き日の、師と仰ぐ方でもあります。

大変厳しい方でもいらっしゃいました!!

大変やさしい方でも あられました。 

我當旦那と一緒にいると あの若い時の1日1日が 本当に蘇って参ります。


我當旦那 いつまでもお元気で 私たち いや 今の若い方達の御指導も
よろしくお願い申し上げます。

 

お江戸 中村座 とは申しますが、『暫』の舞台におりますのは
なにやら 上方の勢揃い。

上方の役者の方が・・・多いでしょうか?

歌舞伎十八番で この顔ぶれ。

なんだか 面白いなあ と思いながら 毎日舞台に立っております。