今月 博多座の楽屋 5階の幹部さんのお部屋を 二人で使わせて頂いております。

昨年11月の時は 幹部さんが大勢おられたので 
私たち名題は いつもの3階の楽屋を 使わせて頂いておりました。


今月は5階の幹部部屋!!  

如何に少人数で 大一座のお芝居をしているか 
お分かり頂けると 思います。(笑)


そして一緒に入っております役者さんは 市川段之(だんし)さん



彼は国立俳優養成所の七期生。
私の後輩ですが、名題になったのは、彼の方が先ですので、
序列は彼の方が上になります。


ですから、楽屋の暖簾は段之さんの暖簾を かけております。

(一応 楽屋暖簾はその部屋の先輩が かけると云う習わしがございます。
 新名題や 先輩のお許しのある時に限り
 誰かの暖簾をかけるという事は ございます。)


先日の私の写真のバックに写っておりましたのが、その暖簾です。

コメント欄で ご質問がございましたが、 
段之さんの暖簾 なかなかユニークで 
彼の名前がひらがなで 彼の似顔絵になっております。(笑)

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でも、段之さんとはもう 正直、先輩後輩の垣根はなく ほとんど同輩。(笑)


そして演じておりますお役も彼は『天竺徳兵衛』序幕で 
徳兵衛が 化けております按摩 徳の市を連れて来ます
振り袖の腰元  若菜!!

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この黒の腰元の衣装は はるか昔 30数年前に 私も猿之助旦那が
『義経千本桜』通し上演 初演の折に 着せて頂いた事がございました。


この黒の着付け、演目的には歌舞伎十八番の『毛抜』に
登場致します腰元「巻絹」が有名でございます。


今月は私も 『鬼揃紅葉狩』の侍女を演じさせて頂いておりますので、
この部屋で 二人で美?を 競っております。(笑)


出演時間が少し短いのが 残念ですが 亀治郎さん扮する 徳の市に
段々を上がる際、 

「これは段々、こなたは段之(だんし)」

と 舞台で 紹介されているのも、
シャレの効いている 面白い場面ではあります。


ご観劇の折には 段之さんにもご注目を!!(笑)