今日は7時から 伝説的な時代劇が最終回と云う事なので
それまでに急いで お風呂に入り ゆっくりテレビを楽しみました。

その番組は『水戸黄門』


始まってから 少し経つと おそらく こう云うストーリー運び、
こうなって行くであろう とわかる 偉大なるマンネリズム。


でもこれが、肩が凝らないで のんびり見ていられる最高の娯楽作品なのでしょうね。(笑)


思えば 私の小さい頃、大阪道頓堀の映画館に 何回も見に行った東映時代劇。


右太衛門 千恵蔵 錦之助 橋蔵 等々 綺羅星の如く存在した時代劇俳優。


この方々は歌舞伎界の出身。その事もあってか ひとつひとつの立ち回りが
今の人たちと違って 映画と云えども形が綺麗でした。 


しかしその時代劇が あまりにも歌舞伎的で リアルではないと 
段々 「綺麗な時代劇」が消えて行ってしまいました。

それにかわりまして 所謂「リアルな時代劇」『七人の侍』や『用心棒』等にみられる
黒澤時代劇がもてはやされ 東映の時代劇映画が姿を消して参りました。


「綺麗な時代劇」から「リアルな時代劇」への変換はありましたが、

「時代劇」と云うものは まさに日の出の勢い。


その頃に起こった 映画館中心の映像文化から、
一家に一台 自宅で観られるテレビの文化への転換。

この転換によりに押され続けていた時代劇が
逆にテレビで最盛期を迎える事になったのは 私にとっては嬉しい事でした。


先の『水戸黄門』に始まり『大岡越前』『遠山の金さん』『銭形平次』等々

映画館で盛んだったものが テレビに移行してきました。


でもここでも『必殺』シリーズや その他のリアルな時代劇が盛んとなり、

また、新しい時代劇も次々に生まれ(私の好きな佐伯作品もそうなのですが・・・)
正統派の時代劇はジリ貧を続け 等々 レギュラー時代劇と云われるのは
『水戸黄門』だけとなり それも 今夜 終了してしまいました。

時代劇ファンとしては 本当に寂しい限りです。  


偉大なるマンネリ サスペンスの様なドンデン替えしもなく 
安心して見ていられるのも 大いなる娯楽だと私は思います。



話は変わりますが、 私『水戸黄門』に出演した事あるんです。
ご存知の方 いらっしゃいましたか???



と申しましても、実のところ、テレビの『水戸黄門』ではなく、舞台版です。

舞台には2度ばかり 出演させていただきました。(笑)


前にこのブログでも書かせて頂きましたが、名古屋中日劇場と京都南座。


水戸黄門は二代目 中村鴈治郎さん 助さんは 坂東吉弥さん 
格さんは先代中村亀鶴さん

宿の女主人と城中の局の二役を 紫先生。 

いずれも もう この世にはおられません



その他には 悪家老の段四郎さん 財津一郎さん 岩井友美さん 
平凡太郎さん など

いろんな分野の方の共演で 本当に楽しい公演でした。


脚本演出は テレビでも脚本を書かれていた 大西信行さんでテーマ曲は
許可を得て そのままテレビの『水戸黄門』の曲を使用しておりました。
 

私は 「風車の弥七」

と云いたいのですが・・・・残念ながら 宿に泊まる 「風車売り」。
後は 中間や町人などをさせていただきました。


思い出深い今日放送の『水戸黄門』 2時間SPですが 良いところ取りなので
今までの縁ある登場人物が目白押しで これでもかこれでもかの難問題を
どうだどうだ!!と 解決していくストーリーには 笑えるくらい楽しいお膳だてでした。


そして最後は 御老公 助さん格さん やはり新しい旅立ちで終わったのも 
涙より希望が持てて 嬉しい終わり方でした。


私の10代の頃より楽しませて下さった

『水戸黄門』のスタッフ キャストの皆様 本当にお疲れさまでした。 

またどこかで テレビで毎週 時代劇がみられる事を願います。


今日のクリスマスツリーは 水戸黄門にあわせて・・・ではないのですが
ちょっとシックなモノ。

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モアナ・サーフライダーホテル ロビーのツリーです。
二階から見下ろす形で 撮っております。

白中心の派手ではないのですが、どこか 老舗、いぶし銀を感じされる
ツリーでした。