今月の『當世流小栗判官』では 上方の貴重な役者さんが
舞台に花を添えて下さっています。


出番こそ1幕だけですが やはりそこは 場面をさらってしまうだけの
技量の持ち主で 長年の舞台のキャリアは 他の追随を許しません



そして亀治郎さん この方が大好きみたいです。
私も大好きです。



上方歌舞伎にあって 猿之助歌舞伎にもなじみの深い方で
独自の公演は 数限りなく催しておられ ものしり博士で
菊五郎劇団にも所縁が深く 色んな公演から ひっぱりだこのこの方!!!。




この方のお話をすると 際限がないのですが・・・(笑)

さあここまで来て あ 誰々さんだ!! と お分かりの方は 
かなりの歌舞伎通!!


今日の写真は 局 藤浪役の 坂東竹三郎さんです。

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あの場で(出番的には 二場ですが)ぐっと物語に深みを出され、
一気に持って行ってしまうのには 脱帽!!!



この方ももう歌舞伎の世界は 本当に長いです。

そして未だに 自己挑戦のバイタリティーの衰えない方で
月々のその出演されている公演数。 
そして自己開催お芝居の公演数。


またトークショーなど、私も時間がありましたら 見に行きたい
聞きに行きたいと思うものが たくさんございます。


見習いたい役者さんでございます。


私も 数多くの舞台をご一緒させて頂いております。


旧朝日座での竹三郎さんの自主公演、「藤山寛美推薦公演」と銘打たれた
『雪之丞変化』では 一対一の唄立ち回りをさせて頂きましたのは
忘れる事ができません。


また、1998年大阪松竹座での『ヤマトタケル』の折には、
三幕、竹三郎さんの「尾張の国造」に私の「国造の妻」と、
夫婦役をさせて頂きました。


この竹三郎さんに対しての「妻」をさせて頂きましたのは、
同じく 上方の先輩でありました 坂東吉弥さんとの夫婦役、
『ヤマトタケル』の前年の1997年『カグヤ』の竹取の翁嫗とともに
とても 勉強させて頂いたと 思っております。



ちょっと余談ですが・・・(笑)

実は 『ヤマトタケル』(9~10月)の前、4~5月の新橋演舞場では
今月やっております『小栗判官』を題材に致しましたスーパー歌舞伎
『オグリ』を上演しておりました。


この時、竹三郎さんは 小栗判官の母、 私が 照手姫の母

という配役でございました。


今でいう 新郎新婦の両母親だったのですが・・・(笑)


その数ヶ月後、『ヤマトタケル』のみやず姫の両親になった時には

「??? どっちが 父で どっちが 母??」と思いました、と
お客様に 言われたものです(笑)



竹三郎さんの 国造は・・・
私には どこか イタリア風の バールの主人と申しますか、
手広く商いされている やり手の商人。

誰に対しても そつがなく それでいて、かなりしたたかな・・・

「これしかない!!!」と 言いたくなるような 国造でございました。



後年、私も 同じく国造をさせて頂きました時には、
同じような雰囲気を出したかったのですが。。。。

どこまで行っても 私は 大坂の商人になってしまいました。

まあ、それも それでいい・・・かな?(笑)



とても 大好きな 大先輩、坂東竹三郎さん。

次はいつ御一緒できるでしょうか・・・