昨日に引き続き 今日も亀治郎さんの登場です。(笑)


昨日は『當世流小栗判官』の漁師浪七でした。

今日は『一心太助』の恋女房 お仲です。

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太助と入れ替わった獅童さんの家光とふたり

太助の長屋の場面では 本当に毎日楽しそうに このお仲を演じておられます。 

(家光自身が 楽しかったかは 分かりませんが・・・(笑)
 お仲亀治郎と 家光獅童は 本当に 楽しそう!)


お仲がお茶碗に盛った ご飯を見せ 太助に扮した家光が 

「ご飯とは このようにホカホカとした あたたかきものか?

 余が食べる御膳は 長い廊下を運び来るのじゃ・・・

 冷えるのも ・・・」


と 云い掛けて 右近さん扮する喜内に 制止される場面。




初日が開いて 2・3日目に小道具さんが 

なんと茶碗としゃもじを 支度し忘れると云う事がございました。



それにたいして 亀治郎さんは あわてる様子もなく

お櫃の蓋をとり 開けて そのまま御膳に並べ 

獅童さん扮する太助(家光)に お櫃ごと 「はい! ご飯!!」と 

差し出した時には 獅童さんもこらえきれず

つい 吹き出し笑顔に・・・



次の間に居た私たちもつい 吹き出してしまいました。(笑)



アクシデントなのですが なんとも 和やかな雰囲気になりました。
勿論、お客様も笑っておられました。


小道具自体がなかった事は 点検ミスで つい誰かに怒りたくなるのですが
それを まるで 演出の一つのように 笑いに変えてしまいます。

この『一心太助』にはそう云ったトラブルもまた 一つの要素にして 
包み込まれてしまうような 楽しさがございます。


ちなみに それ以降はそう云った トラブルはございませんが、
日に日に ご飯が 山もりてんこ盛りになっている気が・・・(笑)

おそらく 私の気のせいではないと思います(笑)



今日は中日 あと 半分 

この和やかな雰囲気を壊さず、千秋楽まで参りたいです。