今日はビッグゲストの登場です。

ある出番の前、
「猿三郎さん 今日はデジカメどうしたの?(持ってないの?)」と・・・

「え?? 撮らせて頂いて いいのですか????」


おお・・・この時点で まず ビックリ   やったね!! ラッキー~~

さらにさらに 「猿三郎さん僕もブログに載せて」と 
耳を疑う様なお言葉!! 


猿之助旦那の ブログ登場につぐ・・・またまた ビックリです~



今回の新橋演舞場の夜の部の『當世流小栗判官』の主役!!

ここまで云えば もうお分かりですよね(笑)



「小栗判官」「漁師浪七」「お槇娘お駒」の三役を演じています。


写真は 2幕の舞台裏で 浪七のスタンバイをして居る 市川亀治郎さんです。

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細い体で 骨太の判官と浪七を 豪快に演じています。



そして先月の末 この公演に入る前 来年の六月七月に この新橋演舞場で

四代目 市川猿之助の襲名を発表されました。



私はこの亀治郎さんの 1983年7月の歌舞伎座での初舞台も 覚えております。

これ以降、何度かご一緒しましたが、末 頼もしいと云うより 
何とも今 恐ろしい 天才的子役さんだなあ と思いました。
と、云うのは 子役の演技ではなく 子供にして 大人の演技をされるからです。


見得の切り方 きまった形 目線 間の取り方 おおよそ子役さんとは
思えませんでした。


亀治郎さん初舞台の 記録を掘り起こしますと 
この時、夜の部は『當世流小栗判官』を 上演しておりました。

これもまた、「縁」を感じますね。


私は この時 色々な役をしておりましたが・・・
実は 番付には載っておりませんが お駒の吹替えをしておりました。

今の演出ではこの役(?)はございませんが、吹替えと云うよりも
全く 正面を向いた、不思議な 吹替え(と云うよりも 生首)で
ございました。



私は 結構数多くの 吹替えをしておりますが 
正面を向いて顔をまともにさらしておりますのは(笑)
後にも先にも この時と『奥州安達原』三段目の「袖萩」の吹替えだけです。





その亀治郎さんが 現在 もう新橋演舞場で座頭として 活躍していらっしゃいます。


時の流れは 本当に早い!!


私が現猿之助旦那の、初めて生の舞台で 御一緒させて頂いたのは 
1973年大阪新歌舞伎座での『義経千本桜』の「四の切」でした。


その時 猿之助旦那 33歳 

それから云えば 亀治郎さんは もうすでにその時の 旦那の年齢を
超えて おられるので当たり前と云えば 当たり前ですが・・・。



今年の2月 ル・テアトル銀座 『お染の七役』 そして今月『當世流小栗判官』

その出番の間で 時々 話をさせて頂いておりますが、

亀治郎さんの お話を聞くにつけ これからの使命 希望 展望 色んな事を

考えておられ 本当に楽しみで 頼もしく思えます。



もう一枚は 一緒に撮ろうよ と云って頂いた 二人の写真。

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あの時の あの子が・・・ と 思いながら 一緒に並ぶと 

もうすでに座頭の雰囲気が・・。


嬉しすぎる写真です。