今日 新橋演舞場へ向かう途中 歌舞伎座の前を通りました。

歌舞伎座が 無くなりましてからこちら・・・
その時々の様子が 気にはなるのですが またどこかで 見たくない様な
見たいんだけれども がらんどうの 歌舞伎座だったところは 見たくない。

本当に そんな 狭間を 行き来しているのは
おそらく 私だけではないと思います。


七月に 見ました時は こんな感じでした。


先月の松竹座が終わって 今月のお稽古の時にも前を通りました。
その時もまだ 建物らしきものもなく がら~んとした状態でした。


今まで(二か月前には無かった)大きなクレーンだけが どーんと目立ち、
それが 歌舞伎座だったところの中に ある・・・
そして、それが動いている程度でした。



ところがそれから 1週間後の今日あたりは 少し

もう「なにか」

そう 「なにか」建造物が見えて来ました。


ちょうど 前の楽屋口あたりですが なんか柱の様ですね。

トラックが出入りの時で 扉も開いた状態で 中も少しだけですが
見えました。

噂に聞くと 地下の工事は大方終わり 地上の工事に進んだみたいとの事でした。


歌舞伎座のさよなら公演から 1年半。

新しい歌舞伎座の公演まであと 1年半。



私たちにとって長い3年ですが、さよなら公演の舞台に 出られてから

この1年半で お亡くなりになった歌舞伎役者さんも

数人を越えられます。



みなさん 新しい歌舞伎座に立たれることを のぞみながらの・・・。



その分 私たちが新しい歌舞伎座が出来上がるまで 頑張って参ります。


今日の写真は その歌舞伎の建築途中の写真です。

イメージ 1


こちらは かつての楽屋口。
私たちが 一番見ておりました この風景。



イメージ 2


そして こちらは 正面だった場所からの 様子。

トラック?の左、タンクローリーの奥が 先ほどの写真にございます建物です。

こう見ますと この建造物も 最終的には 残らないものなのかもしれません。




そうでありましても・・・・

ここ、この歌舞伎座の「聖地」が 少しでも 進みつつある事、
これは 本当に 嬉しい事と思います。


新生 歌舞伎座の完成ののちには この舞台に立つ事を夢見ながら
すべての 歌舞伎役者は 今、現在 頑張っております。


今ございます「歌舞伎の火」を消さぬように・・・




着々と進みつつある 新しい歌舞伎座 それを横目に見るようで 見ぬようで(笑)


ともあれ 私たち 歌舞伎役者 一丸となって 勤めて参ります。


見たいような 見たくないような そんな気持ちは ございますが、
やはり 少しでも 「何か」が 進んだ様子が みられますと
本当に嬉しく思います。


囲われて とりつぶされて・・・何もなくなって・・・までは マイナスでしたが、

地下が着工された! どうやら 地上部に取り掛かったらしい。

これは 毎日が 進歩でございます。

一歩一歩!!!

ここからが また 目に見える楽しさが 増してまいります。




どうぞ、御見物の皆様がたも・・・

私たちと共に 新しく出来ます 歌舞伎座まで、一緒に歩んで下さればと・・・
今日、この歌舞伎座の地を見まして・・・改めて思います。



そして 今月の花形が座頭となり この歌舞伎座で責任公演を上演できれば頼もしく・・

いえいえ ここで 新たなおもだかやの一門の 座頭公演が出来ますまで
私も 皆様に見られてそん色ない 役者で居られるよう 
まだまだ 頑張らねば・・・


そのためのリフレッシュも 色々 考えなくては・・(笑)