今日は 楊貴妃の二番目のお姉さん。
「天真の二の姉 のちの かく国夫人」役の春猿さん。

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(かくは 左が「夕」の下に「寸」、右が「虎」と云う字です)

すいません パソコン文字としては 出て参りません


昨日のブログではありませんが、やはり 虎(・・・笑)と云う字が 
入っております。

頂きました コメントに 返信させて頂きましたが、
春猿さんは お母様とともに 大の虎ファンです(笑)

今月の 舞台では 福助さんと春猿さんが 虎友?です。

今日は 阪神勝利!!! わ~い!!!


話が それました ごめんなさい!



それぞれ個性的な 楊貴妃の姉の三姉妹の中でも 異彩を放つ彼女。

舞台をご覧になった皆様には お分かりでしょうが、
恐らく 一番上流思想の高かった人ではないでしょうか(笑)

所謂 セレブにあこがれている女性。

ですから、三人の姉の中でも 一番リーダーシップを取っている感じです。



時には お姉さんの笑三郎さんよりも 先に歩いております。
年功序列・・・は暗黙の了解(もちろん役柄の上です)
が、案外、こう言ったのって 珍しいですし、
役作りで面白いと思います。


彼女の望みは「自分の馬!」
それを所持できるような 身分にあこがれているそうです。

それも 「雪の様に白いの」や「西域の女の髪の毛のような栗色」のが
欲しいとか。



楊貴妃のお陰で 彼女も「かく国夫人」になり、念願の「セレブ」に

馬を走らせる時には 供に数百本の松明で道を照らさせるとか!
凄いですね。


物語では詳しく書かれておりませんが、このかく国夫人、
男装の麗人?と申しますか、そう云った説話の残る方だそうです。

実際に、馬に乗るときに男装していたと言う絵が
(張萱の『かく国夫人遊春図』)残っているそうです。
ネットで見る事ができますので、興味がございましたら
見てみてください。

まるで 時代は違いますが 川島芳子、または現在の宝塚!(笑)



また、劇中でも李白(東蔵さん)が言っております様に、
こちらも同じ時代の有名な詩人の 杜甫が 彼女を題材にした
詩を作り、今現在にも 残されております。

楊貴妃に負けず劣らずの 美女だったとのことだそうです。



と、三姉妹の中でも エピソードも多く残っていて、
なかなか興味深い人物ですね。


彼女は『楊貴妃』の中では、楊貴妃よりも先に自害していると云う事が
陳元礼(猿弥さん)により 告げられております。
(実際は違うらしいのですが・・)


姉妹の中でも 人一倍 栄耀栄華に憧れていたであろう かく国夫人。
その分、人一倍 プライドが高かったのでしょうか??




春猿さんは 夜の部では『吉例寿曽我』では「化粧坂の少将」役を
勤めております。

こちらも、笑三郎さん同様、お馴染の安心して見られるお役。

皆さま、「かく国夫人」「化粧坂の少将」ご声援のほどを。