今日は「新・水滸伝」 やっと中日を迎えました。 

後、半分の公演 今日までは、梁山泊の仲間を紹介してましたが、
ちょっと気分を変えてみます。

今日の 出演者は最高に憎らしい奴!!!


独龍岡と密かに手をむすび 林冲(右近さん)を亡き者ものにしようとして
あらゆる汚い手を使い 最後まで 梁山泊を苦しめる
皇帝の右腕 朝廷軍の指揮官 高きゅう(「イ求」ですが、でませんので・・・)


一旦 追い詰められながらも 巧みな話術で 林冲から からくも逃れ
「再び 私の目の前に 現れるな!!!」と 命の助かった 高きゅう。


それなのに またまた策略を持いて 大勢の兵士と共に 林冲の前に現れます。


この人が 憎々しげにやればやるほど 客席の立ち回りの後
最後に林冲が 階段上の場に 高きゅうを追いつめ  討ち果たしますと 

客席のお客様のボルテージも上がり 大拍手がおこります。



忠臣蔵の吉良上野介のように 梁山泊の大勢の勇者の憎しみを
一手に引き受ける たったひとりの大敵(おおがたき) 大悪党。


歌舞伎には こう云った手法が 多く使われております。


それは、見ているお客様までが 主人公方の気持ちに入り 
演じている側と 同じ空間を存在する事となり 梁山泊の一員となります。

それが証拠に 私たちが客席で 林冲に 

「今度は 逃すな!! あいつをやれ!!」

とセリフで 申しますと 客席からも

「そうだ やれ!! やれ!!」と 
云う声が 聞こえて参りますときもございます。(笑)


これはいい意味での 一体感ですね。 お芝居だからこそ 許されることです。


この高きゅうを演じているのは 一門の中でも独特のキャラクターの持ち主。 

市川欣弥さん。


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そして初日の食事会の時には プレゼントが終了したあとに、
あまりにも盛り上がったために、急遽 後二人 旦那から

「追加のプレゼントを用意するから。」

と 敗者復活ではないのですが、追加された二人。

そこで、旦那の引いた くじの名前が 欣弥さん!!

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それで目録だけを頂き 翌日 素晴らしい バーバリーブラックレーベルの
ベストが届きました。


欣弥さんは ベスト というか チョッキが大好きで 
旦那からのプレゼントを その日 右近さんはじめ  
みんなに披露するために 1幕 2幕の間の休憩に 
部屋着の上に 着て 披露してくれました。


みんなも 「よく似合うよ!!」と 大絶賛。 


でも この日以来 勿体ない と なかなか普段では 着て来てくれません(笑)


そんな 楽屋での 欣弥さんのベスト姿です。

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