皆様 本日 京都南座3月弥生公演 『獨道中五十三驛』 
無事に千穐楽を迎えました。


ご観劇下さいました皆様、そして 見たかったけど もろもろの事情で
ご観劇出来なかった皆様も含めて ありがとうございました。


今月の千穐楽は いつものに増しまして 私 とても感慨深いものでございました。



先日も何度も 書かせて頂きましたが 子役の頃より 変わらずの南座の舞台。

そして綺羅星の如く 顔見世の舞台を飾られた 名優たち。



その舞台で 私 大詰めの大段切れには 中央におり 
右近さん 門之助さん 弘太郎さんと相対し 見得をきらせて頂き 

その後 笑也さん 笑三郎さん 春猿さんと出られた時にも 
七人 並んでの中央に位置する事は 今までの私にとっては 
あり得ない事でした。



今回の公演 色んな状況と その今月の舞台に経たせて頂いた事に 
感謝申し上げる次第ですが、 

実は お恥ずかしい次第ですが 私にとりまして 
赤堀水右衛門 逸平の二役は 役の大きさから申しまして 
本来は 到底 私に回って来る役どころではございません


ですから初日から 初めの一週間ほどは 緊張のあまり 
体調も崩し 本当に 一月 乗り切れるのだろうか? 
そして わたしでいいのだろうか? と
試行錯誤の毎日でございました。 


猿之助旦那は 過去何十年と 私に対し

「あんた 芝居はまずいんだからさあ
 せめて一所懸命 やんなさいよ!!」 と

こればかりが 私へのアドバイスでございました。

その気持ち せめて一所懸命さだけは 一月 気を抜かずに 
勤めさせて頂いたつもりです。


でも 器と申しますか・・ 
どうしても そのポジションに慣れない自分がどこかに居りまして・・


しかし、私のその気持ちが 表に現れて参りますと、
今回のお芝居自体が小さくなってしまいます。
(そのプレッシャーもありましたが・・・)


今私に出来ます 精一杯の事をさせて頂きました。
まさに一所懸命。


その意味で 看板の 右近さんであれ
(今月の 右近さんの昼夜の奮闘には 本当に頭が下がります。
 過去の師匠もそうでしたが・・・)

他の方々の日常の舞台に対する気持ちに 自分ながら 
少し触れさせて頂いた 気持ちです。


どんなお役でもそうですが 一月 勤めると云うのは 大変ですが 
今回 本当に一月 お役を それも大役を 勤めさせて頂いた と云う 
実感に 今 浸っている状態です。


終わりました!! 本当に 今月は色んな意味で 長かった・・・

とりとめのない ブログになりましたが ・・


皆様 ありがとうございました。


一か月ぶりの自宅で夕飯を頂きまして、本当に「あがり!」