昨日に書かせて頂きました 洗濯 たこ足のお話、
こんなに反響があるとは 思いませんでした。(笑) 

皆様 共感して下さったのですね。
と云うより皆様の日常と云う事でしょうか?(笑)

コメントを下さった 皆様ありがとうございました。



昨日のブログでも書きましたが 洗濯だけではなく 
今ではホテル マンスリーマンション コインランドリーの他 
通信手段としても 携帯電話が大変便利ですが、30数年前などの 
地方公演、巡業などでは まったく様々な事に困りました。

私は大阪におりましたので 東京公演も私にとっては地方公演でした。

私が初めて 東京公演を体験した頃。 
歌舞伎座や三越劇場での出演で来させて頂いた時あたりは 
新富町の旅館に 滞在しておりました。 


もちろん 一人部屋と云う事はあり得ず あえて父とだったり 
同輩とだったり 二人三人部屋は 当たり前でした。


でも 朝夕は食事が付いており お昼だけ何とか自分で都合すれば良いのですが
今と違って その当時 コンビニなどはなく デパートのお弁当は高く 
銀座で出前などは 目の玉が飛び出るほどで とてもとても 
月給ひとケタ時代では 食べられませんでした。


そこで苦肉の策 旅館の食事代は 会社が負担して下さるので
朝はゆっくりしたい自分にとっては 
朝食を 旅館でお弁当にしてもらったりとか 色々工夫をして 
割と逆に優雅でした。



ところが時代が進み、ビジネスホテルが多くなって来て 
旅館がどんどん少なくなって来てからは
ホテルで一人で泊まれるようになって来たのは 
プライベートが確保されるようになり、ありがたかったのですが
逆に食事としては 本当に困りました。



東銀座のあたり 夜 歌舞伎座終演後の時間は 
その当時は 今と違って何もなかったのです。
(猿之助旦那の公演の場合 10時近くになる事 当たり前でした。)

もちろん24時間営業のお店などもなく 
それこそお酒の自動販売機すらも ありませんでした。 


ホテルの部屋には現在常設の冷蔵庫なども当時はなく 
ホテルの自動販売機は 3倍くらいの値段の飲み物!!

築地あたりも真っ暗で 帰りも本当にさびしかったです。


東京に住むようになってからは、東京でのホテル暮らしは
無くなってしまいましたが、聞けば つい最近まで、
そのホテルの周りには ほとんどコンビニが無かったとか。

つい最近と云っても もう10年以上は経っております。

用事があって そのあたりを通る事もございますが、
もう本当に 見渡すところの そこかしこに コンビニ、弁当屋。


今、関西の若い人が 東京公演の折には このホテルは
使っていないらしいのですが、それにしても 終演後の10時過ぎでも
なんでも 食べるものや飲むのもが 調達できるようになったのは
嬉しい事でしょうね。

なかったこと自体を 知らないでしょうから、
当たり前すぎて 嬉しいと思う事すらないのでしょうか?


ほんの少し歩けば、銀座のネオン。
そして、そこにそびえたっていた 歌舞伎座。


歌舞伎座の華やかな舞台をおり、楽屋口から出た当時の若者だった私たちは
本当に 食べるものを見つけるのに(お金の問題ではなく・・・その問題もあるかな?)
苦労したのも もう昔の話です。(笑)



今日もテレビで東銀座が映っておりましたが 工事中の歌舞伎座を見るにつけ
前の歌舞伎座の時は 辛かったけれども 楽しい思い出も
残してくれた東銀座だなあ~と


新しい歌舞伎座 劇場は綺麗になるでしょけれど 今度は今の若い人たちが
時代の繁栄を受けられる 東銀座になってほしいなあ~ と 思えた次第です。