今日もとてもいいお天気でした。

また、バイクのツーリングに出かけたかったのですが、
今日はバイクを封印。

と云いますか、正直なところ、今日の目的地に
バイクの駐輪場が あるのかないのかがわからなかったので
電車にしたのですが・・・(笑)


本日の目的地は 先月の大阪から楽しみにしておりました
江戸東京博物館で開催されております「隅田川」

先月、大阪で読みました週刊誌で、この展覧会に 
伊達騒動の高尾殺しを題材にした絵が
展示されていると読みましたので、楽しみにしておりました。


他にも数か所行きたい場所がございましたので、
都営交通の一日券を購入して出発。
(我が家の一日レジャーの定番が この一日券です・笑)


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平日なので、それほど人も多くないかと 期待したのですが、
結構な人出。
土日に来なくてよかったと 改めて思いました。


高尾殺しの絵が気になって行ったのですが、
予想に反して?この展覧会のコンセプト自体が面白い!

江戸時代を通して(最後の方には 昭和の物との比較もありましたが)
浮世絵や屏風絵などに描かれた 隅田川。

隅田川そのものを描いた作品ではなく、
作品の中に隅田川がある、という視点で集めた作品でした。

どれも見ごたえのある作品でしたが、
何よりも私が興味を持ちましたのが、その隅田川の風景の中の
時代時代のちょっとした「風俗」。

女性の髪形、女性の着物の柄、帯の結び方・・・

それだけでも 大体どの時代を描いた作品であるのかがわかります。


本当に 時代の風俗が あらわれているのが 
素晴らしいと思いました。


歌舞伎では、時代はないまぜになっておりますが、
浮世絵では、時代時代の特徴は とても大事になります。

絵を描いた人が 本当に描こうと思った事ではないのでしょうが、
屏風の主人公(?笑)ではない 隅の方の人、
舟に乗った人。それこそ、画面の端っこで後ろを向いている人の帯。
そんなところに その時代が象徴されておりました。


また、これは私の愛読書。
皆様ご存知(笑)佐伯泰英さんの小説にたびたび出て参ります
川の風景、舟の様子。

ある程度は頭の中で思い描きながら 読んでいたのですが、
同じ時代の風景を描いた 浮世絵、屏風絵をみてビックリ!!

猪牙船の一つ上、いわゆる 簡単な屋根のついた舟が、
たくさん描かれていたのですが・・・

予想外の物を目にしました。

その屋根の上に 人が乗っているのです。

ある人は その屋根の上で物見遊山?風な感じで、
また、ある人は(その方が多かったかな?)屋根の上で
棹をもって 舟を操っているところが 描かれておりました。


これには ビックリ。


一枚の絵ではなく、本当にたくさんの絵の中に
この「屋根の上の人」が描かれておりました。


大発見です。
と云うよりも、私が知らなかっただけでしょうか?
私にとっては 大発見です。


文献や小説を読んでいるだけでは 知りえなかった事でした。


17世紀から 19世紀にかけての平和な江戸
(実際にはそうでなかったかも知れませんが)
 本当に素敵に描かれておりました。


それと この時代の文化
(風俗だけでなく・・・これは また明日にでも)
と云う物が 歌舞伎の基本 貴重なものであった事が
思い知らされました。


ミュージアムショップには 当時の髪型を扱った書籍が売られてました。
今回は また、行くところがありましたので、買う事ができませんでしたが
近いうちに 入手したい本でございました。


こちらの展覧会。
もう会期も終わり近く。14日までになっておりますが、
見ごたえございます。

お時間がございますれば、是非。

最後に、会場を出ました後に、現在の隅田川を渡りました。

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また、これも 現在にある「隅田川の景色」として、
そして、浮世絵に描かれた隅田川と 同じ「隅田川」として、
不思議な感覚とともに、新たな気持ちで渡りました。