昨日今日と 東京銀座のお稽古場で 
来月、平成中村座のお稽古が ございました。

今まで 中村屋のご一門とは 歌舞伎座で何度も ご一緒して 
気心の知れている方々ですので 気が楽なのですが・・・


今回の大阪公演 私のお役 熊谷陣屋の四天王は別として 
封印切の肝いり由兵衛 と 浜松屋の鳶頭。 

やらせて頂いた事のあるお役にもかかわらず 
昨日今日とかなり緊張いたしました。

両方とも ポピュラーな演目で お客様も細部にわたってまで 
よくご存じの演目。


ですが あちら 中村屋のご一門は 周りがすべてわかっている
呼吸がございます。
その中で私一人が・・・

云い変えますれば 今までの澤瀉屋一門のお芝居に 一人だけ
違ったお家の人が 入っているような状態。。。。


そして 昨日は読み合わせ 打ち合わせもなく いきなりの立ち稽古。
(当たり前ですよね。。)


弁天 浜松屋では わかっている台詞が 出てこない体たらく・・あははは

で もう一度今日のお稽古。


封印切 由兵衛は大阪弁 浜松屋 鳶頭では江戸弁。


周りで見ているみんなは 「さすがに大阪弁は 鮮やかだねえ~」と言われ 
治右衛門役の 橋之助さんからも 「大阪弁教えて」などと云って頂きましたが、

逆に鳶頭の江戸弁は 「”ひ” と ”し” の使い方が違う」と 
教えて頂く一幕もございました(汗)

ただの江戸弁ではなく、まさに江戸っ子を体現している
象徴のような鳶というお役ですので、
なおさら気を使わなくてはなりません。


まだ、昼夜で江戸と大坂ですので 少しは頭も切り替えられて、
ましなのですが・・・

続けて江戸弁と大阪弁でしたら、もう何がなんやら 
ごちゃごちゃになってしまいかねません。。。
そういった演目で なくてよかったと 心から思った次第でございます。


明日 再び 大阪入り。 

9月に続きまして、大阪で初めての劇場 と云う事にも 期待大です。 
 

明日は大阪からお届けいたします。