一昨日 ライオンキングを見に行きました日の 間の時間は、
日本橋人形町の某所にて 来月の新歌舞伎座公演の かつら合わせがございました。


 

このブログでも 過去何度か、このかつら合わせの事は
触れさせて頂いております。

 

台金と云います かつらの一番元の部分を役者それぞれの
頭の形に合わせる作業です。


 

ある程度は、以前のかつらに合わせて、形にして下さっておりますが、
それを 実際に私にかぶせて、

 

頭の形にあっているか、顔の形に比べて不自然ではないか、
数ミリ単位、いえ、一ミリに満たない本当にわずかなわずかな単位で
切ったり、たたいたり、削ったりを繰り返します。
そうして、一番ぴったりする形に作り上げて行く作業です。


 

私も、もうかなり役者人生が長くなっておりますので、
このかつら合わせは、本当に数えきれないくらいやっております。

 

普段ですと、自分で鏡を見ていて 一番いいと思います形が
イメージとしても出来上がっておりますので、

 

「ここを こうして、ここを もう少し こうやって」

 

と云いながら、この作業をするのですが。。。



 

一昨日のかつら合わせは 少し違いました。


 

私には初役となります 「吉野山」の早見藤太。

 

これは、過去の私の舞台の中でも こう云った御役は初体験。

 

こう云ったかつらも初めての事です。


 

かつらをどういう形にするのがいいのか悪いのか・・・全くわかりません。


 

まわりの人もやはり そういう私の気持ちが 伝わったのでしょうか?

 

今回は 特別に、立床山の方が、わざわざ私のかつら合わせのために
来て下さいました。

 

この方は 師猿之助旦那や 段四郎さんの頭を担当する方です。


 

所謂 歌舞伎の中で 裏方さんの 立衣装 立床山など 立てと云う文字の付く方。


 

また 立三味線 立唄など 長唄 清元 常磐津 義太夫など 立てと云う文字の付く方。

 

立師も そうですが、 この立て と云う文字の付く方は それぞれの部門のリーダーと
云う意味です。 


 

楽屋でかつら合わせをするときには 同じく楽屋に床山さんはおられるので、
アドバイスを下さることもあるでしょうが。。。

 

わざわざ、本当にその場に足を運んでくださって、
かつら屋さんと床山さんのお二人がかりでのかつら合わせは、
ここ十数年、なかったことです。

 

(まして 旦那の立床山さんが 暑い中 わざわざ足を運んできて下さってのかつら合わせ)



 

ますます、来月のお役の重さ 初役の早見藤太は 緊張致します。


 

今日の写真は二人掛かりで かつら合わせを お任せした写真です。


 

イメージ 1

 

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