昨日は遅くなりましたので 簡単なブログで失礼しました。

昨日 『道成寺』の出番が終わりまして その足で 浜松町まで参りました。


そして劇団四季の『ライオンキング』を観劇致しました。


7年越しの待ち望んだ 演目でしたでしょうか?


なかなか 見るチャンスに恵まれず本当にようやくでした。

実は、7年前の歌舞伎座『鼠小僧』の初演の時に
切符を購入しながら 急な御稽古で 時間がダブってしまい 
なくなく 友人に譲った思い出がございます。


昨日はやっと 見ることができました。


御話は ディズニーの作品ですので 単純明快。 

でも 俳優さんたちには圧倒されました。 


役者と云っても いろんなジャンルの役者が 存在いたしますが、

この『ライオンキング』の四季の役者さんは 何と言ったらいいのでしょう?



ミュージカル俳優 人形遣い ダンサー シンガー
すべてが、ひとつの動きの中に集約されており 
それはそれはハードな舞台をこなしておられます。


正直に申しまして 私 存じ上げの俳優さんはひとりもおりません 

また居たとしても この演目には ある意味では
俳優さん自体の個性は必要はないのではないでしょうか。

(もちろん、それぞれの役者さんには それぞれファンの方が
 いらっしゃるでしょうことは 承知しております。
 没個性 などと云う事ではございませんので、誤解されませんように)




すべての俳優さんが 動物になりきっての演技、 実際 人形の後ろや 

動物の顔の下には 俳優さんの顔があるのですが それが全然邪魔にならず 

違和感がないのです。 

冷静に(笑)みれば、黒衣ならぬ 緑や紫。


お芝居の中で見ております、その人物(動物なので人物ではないですね・汗)
その後ろに、云わば人形遣い?いえいえ、もっと一体化した形で
俳優さんが 存在しているのですが、それが あまりにも 自然。

自然と云う形が 正しいのかどうなのかは わからないのですが、
全く 違和感がないのです。


歌舞伎の舞台の 客席に比べ何倍も何十倍も、お子さんがおられましたが、
その子供さんたちにも、全く 違和感は 抱かせないのではないのでしょうか。

自然に受け入れ、面白い場面では 大いに笑う。


とても 素晴らしい空間に 私も一緒に居た そう思います。



また キリンや象の 大型の動物の見事なこと

キリンなどの扮装はどうやってするのだろう? と 変な所に興味がわきました。

舞台機構も複雑な動きを取り入れておりました。
まさに専用劇場の醍醐味。

私の体にしみ込んでおります舞台機構。
そのどれもが 裏切られました。

ここがせりあがり、ここが回りながら・・・??え?本当に?と(笑)



少し余談なのですが、


劇場に入ってすぐ、一階席の正面左側の入口から
普通に御客様が 出入りしているのに、思わず立ち止まってしまいました。

私の感覚では あの位置は花道の鳥屋のところなのです。
不思議な気持ちになりました。


おそらく 舞台の大きさは 歌舞伎座の半分もないくらいでしょう。 


でも 狭さなどは少しも感じさせず 人形?や草木 動物などが

エネルギッシュに動き回り アフリカの大草原を彷彿させてくれました。



オーケストラも狭い空間で 長時間にわたる演奏。 大変でしょうね。


一役者として 総合芸術の完成度に脱帽です。


これからも何年も上演されて行かれるであろう 劇団『四季』の財産のひとつ。


千秋楽まで 怪我のないように迎えられます事を お祈りいたします。

今日の写真は 7年越しのお芝居。
開演前の 四季劇場です。  


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