今朝は 暴風雨の音で、明け方に目が覚め それから寝られませんでした。
 
この風雨 何時まで続くのだろうと 通勤にかなり不安だったのは 
私だけではないでしょう。
 
幸い 7時頃から少しづつ 雨も風も止み始め 日曜日だという事もあって 
大きな混乱にはならなかったみたいですが 連休の朝早くに 旅行などの出発を
予定されていた皆様は  さぞや大変だった事と思います。
 
 
今日は1回公演。 午後は暖かい日差しとなりましたが 
私も2時半頃には 帰宅をして 
今月最後の ゆったりとした時間を楽しみました。
 
千秋楽以後は 来月の新橋演舞場 『四谷怪談忠臣蔵』のお稽古が始まります。
 
4月1日初日ですから お稽古期間は本当に短いです。 
 
ですから 連日遅くまでの稽古となりそうなので 今から気が重いです。
 
 
もっともその分 今月は 2回公演とはいえ 3時間弱のお芝居。 
1回公演も含めて 割とゆったりとしたひと月を過ごさせて頂きました。
 
 
先日来 上村吉弥さんとのお話を と申し上げながら 
伸び伸びとなっておりましたが 
今日はその 吉弥さんとのエピソード。 
 
彼とは もう40年近くの付き合いとなります。  
私がまだ 関西に籍を置いていた当時
彼は 片岡我當旦那のお弟子として入門をし 片岡千次郎と名乗っておりました。
 
そして若鮎の会や 関西歌舞伎鑑賞教室等で 随分御一緒いたしました。
 
一番の思い出は 我當旦那の『すしや』の いがみの権太で 
私と吉弥(当時 片岡千次郎)さんが お里と若葉の内侍を 
ダブルキャスト 1日交代で 勤めさせて頂いた事でしょう。 
この事は 以前に写真入りで 紹介させて頂きました。
 
有名なお里のさわりを 
吉弥さんは故中村桜彩さん御指導で二枚折を使った演出。
 
私は故沢村可川さんに御指導頂いた 行燈を使った型で 
二つの演出をご覧になった
関西のお客様には かなり評判になったものでした。 
 
 
その他は 若鮎の会で共演しました折の 
「仮名手本忠臣蔵六段目」での お軽(吉弥)と勘平(私 猿三郎)  
 
またその後 「野崎村」のお染(吉弥) 久松(私)  
「太功記十段目」 操(吉弥) 十次郎(私)
「伊勢音頭」の お紺(吉弥) 岩次(私)   
 
(この配役は 期せずして 昨年の新橋演舞場 海老蔵さん主演の 
伊勢音頭の時と たまたま 同じでしたので 驚きました。    笑)
 
 
それからは 彼の方が あれよあれよと出世して 幹部さんまでに なられたので 
御一緒しても なかなか食事や 飲みに行ったりとか できなかったのですが 
今回は 久しぶりに 終演後 二度ほど飲みに参り 交友を深めました。   
 
先日も申し上げました通り  彼も そして私も 傍目ほど順風満帆では 決してなかったと
それからの30数年を 振り返り懐かしい思いが 本当にこみあげて参りました。
 
 
今日の写真は その吉弥さんの 今月のお役 
 
門之助さん扮するところの細川越中守の奥方  照葉です。 
 
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いつまでたっても お綺麗ですね。  若鮎の会の時の太功記十段目の操を彷彿させます。