市川海老蔵さん主演『雷神不動北山桜』博多座公演。東京 名古屋に続いて再再演です。


でも細かいところが、少しづつ改良されていて 今までで よしとされない
海老蔵さんの心意気が伺えます。 


今日は 大道具さん 裏方さんの作業のために 舞台稽古の開始は2時からでした。


ほとんどの役者さんはもう慣れたものですが、気の毒なのは今回 初参加の役者さん方。


演目は よくご存じの毛抜 鳴神に準ずるものですが よく知っているだけに
細かいところが違うと 衣装を着たり 出番に控えるきっかけ 待機の時間が違う事。


今回は 私の大先輩である沢村大蔵さんが、このお芝居に初参加で 
渋い所の出番を こなしていらっしゃいますが、衣装を着るきっかけや 
どこからどこに繋がるのか 後輩の私に 細かく聞かれます。 


お教えするのも 申し訳ないのですが まだ早いですよ・・とか もう そろそろ
支度をした方が・・ などと おこがましくも お教えさせて頂いております。(笑)


出き上がったお芝居に あとから参加するほどいやなものはありません・・


で 私はと言うと 三回もこのお芝居に出演させて頂き 博多まで来させて頂きました。

セリフの苦労 踊りの手順の覚え それがハラハラしないだけでも 
かなりストレスが違います。 これは 本当に有難い事ですね。



で 今日の舞台稽古は 本当にうまく行きました。 

でも 演出の藤間勘十郎さんから 終演後の 駄目だしの後 最後に一言。


「皆様 余裕が出て来られ 見ている方も安心して 見ていられます。

 でも こんな時にこそ 再三の注意をお願いいたします。 やっている事は 
 初演の時と 何ら変わりない 舞台転換 早拵え・・・ 危険な作業は連続しています
 唯 皆様が慣れただけ・・ そんな時が一番危険です。」と・・・


さすが 演出家 家元のお言葉。  これで気持ちが ぐっと引き締まりました。


明日 もう一度 初日通りの舞台稽古が 行われます。 


10月博多座公演 初日を控えて 心も引き締まります。