歌舞伎座は今日が 千穐楽。


毎月、出演者は自分の出番が終わった後 次の月の公演先に向かって 
化粧道具などの行き先などが 大変な時です。



歌舞伎座出演 来月も連続出演の方でも 来月は使う部屋が異なるために 
どうしても 一旦 片付けなくてはなりません。

 

幹部の方たちは お弟子さんや 付き人さんが片付けてくださり
ご自分は 出番が終わるといつものように 帰宅すればいいのですが・・・

私たちはそうは参りません 




今月は私 お休みでした。 

しかし 昨日はひと月の公演と同じだけの
お化粧道具 お稽古着 諸々を学校に持参しましたので 
今日 改めて 歌舞伎座に 来月の必要道具を持って参りました。


と 申しますのは 今月の出演者の方が 随時、片付けられ運び出すのも
今日の 歌舞伎座と云う空間。

来月 私達 博多座出演の役者達の荷物を 運び出すための設置場所が
設けてあるのがやはり 歌舞伎座の空間の中 楽屋口。
 

(今月 お休みだった役者さんたちも 今日 わざわざ 博多行きの荷物を
 歌舞伎座 楽屋口に持って来るのです。 

 今回は 博多と平行して  名古屋御園座に出演される 
 役者さんの荷物も 集合しておりました。)



10月名古屋御園座は 仮名手本忠臣蔵の通し演目。

役者だけではなく 衣装さん 床山さんの 出す荷物も多く ごった返しておりました。
 
歌舞伎座楽屋口 配送トラックも長く駐車できません


様々な混雑を  頭取さんが 渋滞しないように 細々と指示をしていました。


この歌舞伎座 地方公演の荷物の配送など 来年4月が過ぎると どうなるのでしょう。

お芝居が出来なくなる 歌舞伎座以外にも 不安な要素はたくさんあります。





話は変わり 昨日のYGS高校でのお話。 


生徒さんへのお話が終わり 最後に私の舞踊を と なりましたが、
教室は狭いのでと 設置していただいた場所は なんと 
新幹線が上を走る 高架下の学校の駐車場!!


あはっは は っは は ・・と 笑うしかないですよね。


背景には 松羽目ならず金網。
その金網越しに ワン子ちゃんが うしろから 
私の踊りを見てくれておりました。 


その舞台でも、生徒さんは みな真剣に私の舞踊を 食い入るように
見てくださっておりました。

道行く人たちも「何ごとか」と自転車を止めて 立ち止まってくださり、
また、近くの工事現場の方たちも ヘルメットをつけたまま
見入ってくださっておりました(そうです)




後で聞けば 

「なんですか これは?? 見ていてもいいのですか?」

と聞かれ、山本校長先生は

「1人でも 多くの方に 見ていただきたいです どうぞ 見ててください」

と おっしゃっておられたそうです。



終わったあと 皆様から 暖かい温かい拍手を いただき
歌舞伎の原点、「芝に居る(=芝居)」という思いを感じました。



手前味噌ではございますが、山本校長先生から

「もうしわけありません、こんなところで踊っていただいて
 本当に申し訳ないと思ったのですが 私たちには 歌舞伎座の舞台を見ている様に
 思えました。」

と、云って頂いたのには 嬉しく思いました。



何よりも 生徒さんが 飽きずに最後まで 見てくださったことが
本当に嬉しかったです。


詳しくは 高校の先生のブログでも 配信されておりますので
そちらも ご覧下さいませ。


今日の写真は YGS高校特設劇場の 舞台です。


イメージ 1



そして もう一枚は みなさまとの 集合写真です。


イメージ 2



私も 原点に立ち帰らせていただき 嬉しい経験を致しました。

ありがとうございました。