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今日は私の地元 いたばしの花火大会。 
向こう岸の戸田花火大会と 併用して行われる為に 
その規模は隅田川に劣りません・・・かな?(笑)地元贔屓過ぎます?

豊洲でのお稽古割り 時間帯を見て ひょっとして今日は?と 
期待しておりましたら 珍しく4時前に終わりましたので
これ幸いと、即行自宅に戻り、クーラーボックスを抱えて
荒川河川敷と 向かいました。



以前来た時(5年か6年前です)には、ぎりぎりの時間帯でしたので
人のひしめくところで、なんとか 空白を見つけ、そこで見ました。

今回は 早く着きましたので、河川敷の芝生広場にレジャーシートを
敷いて、ゆったりとした状態で 二時間の花火を堪能致しました。

ナマで見る花火は やはりいいものですね。






さてさて、昨日の続き。
坂東吉弥さんを 振り返っての お話です。


印象に残っております お役の一つがスーパー歌舞伎「カグヤ」での
吉弥さんの翁、私のおうな の夫婦役でした。

蒲生のお稽古場においても、つたない私の老け役に、
事細かに 御指導くださいました。


実はこのとき、私は43才。

まさか老け役も老け役(笑) 
カグヤのばあさんとは・・・
(ご覧になったことの無い方の為に。カグヤを見つけて 育てた 夫婦です)

本当に 頼りっぱなし、教えてもらうことだらけでした。

でも、今思いますと、この時の吉弥さんが 58歳くらい?でしょうか。
今の私の年くらいなのです。




物語の中で、カグヤが出した 結婚の条件の一つに、竜の首の玉がございます。
ある人に出した条件ですが 帝(猿之助)が 取ってくると言い出し 
竜を退治して 探し出してまいります。


しかし 探し出してきた竜の首の玉をカグヤに 偽物と言われ、
玉が本物であると証明するために その玉を叩きます。
 
その玉は叩けば叩くほど 壊れずに光をます と云うシーンがございました。


吉弥さんは、そこで私の 「老け」としての動きのつたなさを隠すために
私をかばいながら、客席から 隠すような動きをしてくださいました。


見せ場の一つではございましたが、その場で 動く私が
どうしても、目立ってしまったのでしょうか・・・

それを 夫婦愛に見せながら、芝居の中で隠してくださった吉弥さん。

おうなであった 私が その芝居の間中、頼りきっていて
そして 大好きだった、 愛しきって(笑)いた、
そんな 翁でございました。

一つの 印象に残る エピソードです。




もう一つ。

千秋楽に、特別カーテンコールで 例の様に主だった役者が
上下から順番に登場する際、

どなたでしたか 忘れてしまいましたが、上手から登場する方と同時に
次の順番であるはずの 吉弥さんが 下手から出て行かれましたので、
私も 続いて出て行きましたところ・・・


吉弥さんの翁に「あ!!!間違えた! ひっこめ ひっこめ!!」と
云われ、あわてて 二人してひっこみました(笑)


改めて 下手から 再度登場しました折には、お客様 
逆に 大ウケして、 他の方よりも 拍手が大きかったのを
覚えております。


自分の姿は 見ることが出来ませんが・・・
さぞかし 大慌て、急いでひっこんで、すぐにまた、
何でもない顔をして 登場する。。。

客席からすると、おかしい 二人であったことでしょうね・・・



ほのぼのとした お人柄で、お客様にとりましても
吉弥さんが出ていらっしゃるだけで なんだか ホッとする
そういう役者さんであったのではないかと思います。


明日も もう少し 書きたいと思います。