国立劇場の『西遊記』には 主な役の人や 私たち侍女4人、
そして立ち回りに絡む 蜘蛛四天の人の大人の俳優のほかに、

孫悟空の通力によって現われる 孫悟空の分身が
今回、12人出演しております。


この分身たち 今までの『西遊記』でも 12人から16人の子供さんが 
出演しており ダブルキャストの場合 この人数の倍の子役さんたちが
交代で 出演していることになります。


(現在、子役さんの場合 必ず ひとつの役をダブルキャストにする事が 
 法律で定められております。
 これは 子役さんの事ですから 無理をさせないで 万一 風邪をひいたり 
 熱が出たりしても すぐに交代できるようしてあるからです。)

(ただ 役者さんの家に育った子役さんの場合は この例ではありません)



それでも 今回は2回公演ですので 昼夜2回 出る事になりますね。 
ま それでも 2回目の終演が4時半ですので 幾分 負担は少ないかと思います。


7年前の中日劇場でも2回公演でしたが その他の公演は1回公演でした。 


京都の顔見世での『西遊記』は 夜の部の分身の出番が9時頃でしたので
京都へ通いの事もあり  子役さんたちのこの場面は カットされてしまいました。

(この時もうすでに この時間に子役さんが出演することは 
 法律上 不可能になっておりました。)



今月の子役さんは 全部で18人 それを 6人ずつが3班に別れ
交代で 12人ずつが出演しております。



三蔵法師 猪八戒や沙悟淨が蜘蛛の妖怪に 白糸を投げかけられ
蜘蛛の巣だらけとなった後 孫悟空が 通力にて 分身を呼び出し
この分身に 蜘蛛の糸をかき切らせるために 鎌を持たせております。 

かっぽれの曲に合わせて 12人が 「かっきれ! かっきれ!」と踊る姿は
何とも可愛らしく 手拍子と共に お客様の歓声をあびております。


この子役さんたち 下は4歳の女の子から 上は 今日聞いて驚いたのですが
なんと 高校1年生の男の子までが出演しております。


でも 本当に小柄な男の子で 小学5年生の子と 同じくらいの背丈ですので、
今日、聞くまでは 全く知りませんでした。


今日の写真は 12人 並んだ 孫悟空の分身たちです。 

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