昨日の俳優祭の余韻もつかの間 
今日はまた『東海道中膝栗毛』のお稽古でした。

俳優祭の前日は まだ1幕目のお稽古しかできず 中1日おいて

今日は2幕目を主体的に行いました・・・・



と云っても 出演者達自体も まだまだ どんなお芝居になるか分からず
台本を手放せないで セリフと動きと 首ったけのお稽古でした。


同じ場面を2度ずつ 確認しながら お囃子さん 狂言方さんと
合わせてのお稽古です。

 
しかし 実はここに面白い、包まれた企画がございます。

看板の役者から若手に至るまで 自分のそれぞれの場面で 
「ここは私は こうしてやろう」と云う 意気込みが見えながら 
まだなかなか手の内を見せず 手探りの状態でのお稽古です。
 

これは本番はさぞ 面白いものになるのではないかと 
予想を楽しませるお稽古です。



あまり 申し上げるとネタばれになりますので 
名古屋中日劇場でお楽しみ頂きたいと存じますが、




ちょっとだけ・・・





今日は段取り稽古ですが ひとつふたつ 
誰かが手の内を少しだけ見せますと 
待ってましたと それに受けて 違う人のお芝居が 
どんどん広がって参ります。



仲間うちにも受けると おれもおれもと 次から次へ 
工夫を重ねる人がどんどん 出て参ります。

すでにもう いろんな事を考えて知らん顔してお稽古に臨んでいるのですね。 

このお芝居 現在のお稽古を見て頂くだけでも面白いかも知れません(笑)

  
右近さん 猿弥さんと私 こんな話をしておりました。
「昔の旅行会だね・・・」  と



御年輩の(失礼致しました!)おもだか会のお客様はご存じかもしれません 



その当時(20年から30年前になりますでしょうか?)
猿之助旦那の御贔屓と一緒にお芝居を楽しむ 旅行会と云う催しがございました。


年に一度 お客様と色んな温泉地での2泊3日の旅行をしながら 
お客様と一緒におしゃべりをしながら夕食。 

後は宴会場で 猿之助旦那以下 私たちが、
色んな歌舞伎のパロディを演じたり 舞踊ショーを行ったり 
それこそ自分を見せたいだけ見せていいと云う 
場所を与えられた 最高の舞台でした。 


お芝居を演じながら お客様と一緒に楽しむ。 

 
お客様に自分をアピールする機会 それがかっては旅行会でした。


今回の主役は 弥次さん喜多さんであって その二人ではなく 周りの若手たち!!

いや 私たちも含めて あっと云う人たちが あっと云う演技をして 
笑いをもたらしてくれる お芝居だと思いますよ。


以前のその旅行会の催しも知っている人は 
若手ではもう ほとんどいないでしょう。


かっての 私たち大部屋の役者が大々的にアピールできるのは
猿之助旦那が開催してくださるこの旅行会でした。


今作品を、作っていくに関して、もちろん私たちベテラン?
だけではなく、若手の人たちも どんどんアイデアを出し合って
よりよいものになるように 頑張っています。

さて、初日があく頃には どんな作品になっていることやら・・・



楽しみにお待ちくださいませ。