今月のお芝居 『雷神不動北山桜』に大変活躍するもの それは役者だけではありません
雲の絶間姫が 鳴神上人の行法を破るために 女の体に触らせ
そして酒を飲ませ 堕落させます。
そして酒を飲ませ 堕落させます。
そして龍神を封じ込めた戒めの注連縄(しめなわ)を斬り 龍神を放つと、
途端に 雷 稲妻が走り 車軸の雨となる 『鳴神』のクライマックス。
途端に 雷 稲妻が走り 車軸の雨となる 『鳴神』のクライマックス。
ここで活躍するのが この小道具です。
これは 雷車(らいしゃ)と言い 雷鳴の音を激しく出します。
その昔 江戸時代にはもちろん 録音技術などありませんから 雷の音などは
創造しなくてはなりません
創造しなくてはなりません
鳴物の太鼓 銅鑼によって ガラガラ ドンドンと云う音は出せたとしても
稲妻と共にある 「ゴロゴロ~!!」と云う音は なかなか出せません
稲妻と共にある 「ゴロゴロ~!!」と云う音は なかなか出せません
しかし先人達は なんと発想がユニークなのでしょう。
大きなソロバンのような形をした この道具 かなり硬く 重たく
裏を返せば 車輪が紅葉饅頭のように 丸い六角形のような形をしております。
裏を返せば 車輪が紅葉饅頭のように 丸い六角形のような形をしております。
これを 海老蔵さんのお弟子さん二人が 舞台床に叩きつけながら 『ガッシャン!!』
押さえつけて 『ゴロゴロゴロ~』
舞台裏を 上手から下手 下手から 上手へと走るのです。
これで 客席では雷鳴が 左右に走っているような 音に聞こえます。
昔の人の 素晴らしい 着眼点です。
デジタル社会の現在 歌舞伎は 今だに こんなアナログの道具を使っております。
だからこそ 逆に舞台が生き生きとして 面白いナマの舞台が作られるのです。
だからこそ 逆に舞台が生き生きとして 面白いナマの舞台が作られるのです。
もし ご観劇の折 「鳴神」の場面で 雲の絶え間姫が注連縄を斬り
龍神が゛天に放たれた後の 雷 ゴロゴロゴロ~と云う音。
龍神が゛天に放たれた後の 雷 ゴロゴロゴロ~と云う音。
この音は 『雷車』 これを使って 舞台裏で 一生懸命 効果音を作っている
お弟子さんがいる事を 思い出して下さい。
お弟子さんがいる事を 思い出して下さい。