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現在、お稽古中の海老蔵さん主演 『雷神不動北山桜』は 
市川家の十八番である『毛抜』『鳴神』『不動』の三つの演目が入っております。


そしてこの主要人物 五役を海老蔵さんが早変わりで挑戦しておられます。


昨年の1月 新橋演舞場で上演された演目ですが 再演に当たり さらに工夫を凝らされ
分りにくかった所をそぎ落とし そして面白い所を膨らませ また一味違ったものに
出来上がりました。


そのために全体にテンポアップをはかり あえて歌舞伎十八番にとらわれず 
十八番の名をはずして 新しいやり方で この演目に挑戦されております。


幕が開くと 初めに海老蔵さん自身が このお芝居のあらすじ 主要人物を自ら口上で 
お客様に説明して 物語を分かりやすくしております。


このやり方 どなたかに似ていませんか?  ・・・ そうです。

 
わが師匠 猿之助旦那の古典歌舞伎。
通し狂言のやり方をそのまま踏襲されていらっしゃるのです。

嬉しいですね。
次の時代に 新しい感覚を持った 伝統を引き継ぐ若い方が誕生する。

歌舞伎の未来、伝統芸能の歴史から次の世代への変遷。

その舞台に立たせて頂けるのは本当に光栄です。
 

明日は 初日通り通し舞台稽古。  4月の春にふさわしい陽春花形歌舞伎。
皆様のお来場をお待ち申し上げます。