今日は、1月15日。
数年前までは「成人の日」として、祝日になっておりました。


現在は、ハッピーマンデーの政策により、祝日が変わっておりますが、
では、どうして、1月15日が成人の日として 定められていたのでしょうか。


気になりましたので、調べてみました。

一説では、15日は小正月、ある時代において この小正月に 元服の式を
あげる事があったため、制定されたとか。


今では、もう過去になりつつある「1月15日の成人の日」ですが、
ふと自分の事を振り返ってみました。


私にとっての成人式は昭和48年(1973)の1月15日
先日の猿治郎くん同様、やはり私も式典には出られませんでした。


この年の1月は大阪新歌舞伎座で中村扇雀(現 坂田籐十郎)さんの
お手伝いを致しておりました。

まだ、歌舞伎の舞台には出演せず、黒衣を着て裏のお手伝いだけです。

この時の共演者が、現在の師 市川猿之助旦那でありました。
実際にナマでお会いしたのはこの時が初めてです。


旦那、弱冠33歳。

この時には生涯の師と仰ぐ事になるとは まだまだ思ってもいませんでした。
でも初めてナマで見せて頂いた四の切の舞台が衝撃的で、
感動したのを覚えております。


この時の演目が、

熊谷陣屋  熊谷(猿)相模 (籐)
紅葉狩り  更科姫 (籐)平維茂 (猿)
小鍛冶   童子と稲荷明神(猿)宗近(籐)、


博多小女郎浪枕 毛剃(猿)宗七(籐)
酒屋       半七とお園(籐)
四の切      忠信(猿)


なんとお二人とも6本の狂言の内、5本5本に出演されておりました。
その驚異的な体力にも本当に感心致しました。

早いものですねえ。もう36年も前の事です。


二十歳の私。

あの時の あの舞台が、今の私にとって これだけの大きな意味を
持っている・・・


振り返って自分自身、あの一月がなければ、今の私も
なかったかも知れません。


今の成人された方々が 今後 これからどういう人生を 歩まれるか・・・

私も36年前ではなく 今をまた 新たなスタートとして、
今日が成人式です。(笑)