今日は もう父の 初七日です。

朝から新橋演舞場のお稽古で 帰って来たのが8時頃であったために
法要らしいことはできず 父には申し訳ないと思っておりますが、
舞台のお稽古を 一生懸命 勤めさせて頂く方が、法要より大事。

父にとっては喜んでもらえるものと、思っております。

今の世の中 なかなか仏事とは難しいものですね。

そんな事は忘れて またまた 父の思い出を


フランス・パリでお昼過ぎまで ホテルの部屋にいるとメイドさんが
掃除機を持って来て 部屋をノックしました。 

私が出て 彼女の言葉を聞き 「メグシー」と言って 

「部屋を掃除したいらしから 少し出ててくれって。」

と 父に言いました。


そしたら父は 「お前!!フランス語 わかるのか?]と
びっくりしたような顔で 私を見ました。 

私は 「掃除機を持って 部屋に来たらクリーニングサービスしかないやろ! 
日本のホテルでも同じやん」と言いました。
・・・

     
また これは 日本の話なのですが ある外人さんが流暢な 日本語で
「スイマセン イケブクロニ イクノニハ コノ チカテツデ イイデスカ?」

と父に聞きました。 ま 聞いた方もよりによって、父に聞いたのは、
大きなミスだとは思ったのですが

父は突然、外人口調??で
「スイマセン ワタクシ エイゴハ ワカリマセン」と答えていました。


慌てて 私が 「そうですよ この地下鉄でいいのです。」と教えてあげると
うなずいて外人さんは 行きました。 

父は お前英語 ペラペラやなあ と言う言葉に呆れて 
「あの外人さん 日本語で聞いてるやん そのまま日本語で教えてあげればいいのに。」と父に言うと 「ああ そうだったんだ」との返事。


どうも あの年代の人は外人さんから話かけられると 頭がパニックになって 
日本語で話しかけられても それが英語だと思い 自分は英語は話せないと 
はなから 思ってしまうみたいですね。 その先入観 困ったものです。(笑)


そのくせ 段猿さんと二人 ミラノでレストランに入り メニューだけを見て
これこれ!! と ボーイさんに告げ ボーイさんが何を言っても 聞き入れず
これこれ!! と 二人で押し通したそうです。

段猿さんと父から聞き 「あの レストランの○○ 安くておいしい!!」
と言われたので 私も旦那の弟子と二人で行きました。
 

そうして これと聞きましたら そのメニューは 平日のランチタイムのメニューで
日曜のディナーにはやっていないとの返事。 
店の人に聞いたら 先に二人には レストラン側が根負けして
提供したらしいのです。 


故 段猿さんとうちの親父 なんとも無鉄砲な 失笑するコンビの道中記でした。


暗くなるよりは 初七日 笑ってあげて下さい。
父もその方が 喜んでいると思います。

その当時、そばにいた私は 笑うどころでは なかったですが・・・