お話をふたつ 

先日 同じ名題部屋楽屋の化粧前を隣にする 弟弟子 猿四郎君より 
ある本を借りました。 


彼が週刊誌のサスペンスミステリーの1位で すごく気になる本 です。
と云っていた 『告白』と云う 本です。

私に「これ すごく怖いお話です。予備知識なしで 読まれませんか?」
と貸してくれました。 

以前申し上げたように 私も通勤の間は 
佐伯泰英さんの『居眠り磐音』や『密命』『交代寄合伊那衆異聞』
などのシリーズを かわるがわる読んでいたのですが、
猿四郎君の勧めに応じて これらを一時 お休みして 
『告白』を読ませてもらいました。 

怖い と云う表現だったので 怪奇ものか? 
はたまた ホラーみたいに気持ち悪いものかと 想像しておりましたが・・・
(私 ホラーは大の苦手で 本来 あの手の本や映画などは よう見ません)


ところが お話はある学校から普通に始まり・・・・ 


この後はこれから 読まれる方のために ネタばらしになっても
いけないので 内容には触れませんが 
人間の奥に潜む 誰にでもある感覚 もし私ならどうする? 
もしあなたならどうする?

みたいな描写が 本当に怖かったです。 結末も おお!!
と云うような・・・・


 
このブログだけで書くと ただ 思わせぶりだけですみません

興味のある方は 湊かなえさんの『告白』 是非 お読みください。
私は本屋の回しものか・・・(笑)                   



で 怖いお話の次は 話題を変えて


来月 と云うより 2009年 1月の出番が決まりました。
私の出演劇場は 新橋演舞場で 
出番は 昼の部は 「義経千本桜」 小金吾討死の立ち回りに
登場する敵役 猪熊大之進です。

そして夜の部は 「封印切」に登場する 肝入り由兵衛 
これは槌屋治右衛門に 掛け取りに来る町人ですが 
普段この役は 割愛されることが多いですが 今回は登場するのだそうです。


それと 「白浪五人男」での大詰め 滑川土橋の場で 
海老蔵さん扮する 青砥左衛門藤綱(弁天小僧と二役 早変わり)の家来 
伊皿子七郎です。 この三役です。


1月3日 初日です。
この来年以後の公演に先立ちまして 1月2日 正午より 
歌舞伎座にて さよなら公演の『古式顔寄せ手打ち式』が
大幹部 幹部 名題俳優以上 全員勢ぞろいで執り行われます。

これは 一般のお客様はお入りできませんが 
おそらくテレビ ニュースなどでは 取り上げられるであろうと存じます。
  

お正月もまた 皆様のご来場 心よりお待ち申し上げております。